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ハナグモなどの小さなクモと違い、大型のクモは、接写してレンズの目で見ると驚きの発見があります。その一番の特徴は目の配置その数です。

ここにあるコガネグモとオニグモでは見えませんが、額の上に数個の目がずらりと並んでいる様子は、普通見慣れている二個の目とは違い驚いてしまいます。

これから暖かくなると、いやでも家の周りはクモの巣だらけになります。じっくりとレンズの目で観察し、機会があったら紹介したいと思います。

 



私の一番お気に入りであるクモの画像です。このクモは通称コマチグモと言い、身の回りでよく見られるクモなのですが、親がどのように生活しているか私には分かりません。

河原や野原に行った時、ススキやヨシの細長い葉っぱが、くるりと折れ曲がった状態になっているのを見たことがあると思います。これを開いてみると、黄色の卵が産み付けられています。これがこのクモの卵なのですが、孵化したクモの子どもはどうやってエサを採り大きくなるのでしょうか。

この画像では、親(メスグモ)が孵化した子どもを守っているように見えますが、すざましい生き様がここに見られます。白い小さな子グモは、生きていくために母グモの体液を吸い、母グモは逃げることなくそれに応じています。やがて体液を吸い尽くされた親は、表皮だけの状態になり死んでいきます。親のすねかじりと言う例えがありますが、この子グモは親を食い尽くして成長していくわけです。厳しいクモの生き様と言いますか、驚くとともに感動するばかりです。

この画像は、1960年(昭和35年)にリバーサルフィルムを使い始めた頃のものです。サクラカラーでしたが、接写リングを使って撮影しました。かなり退色していましたが、何とか補正をしてみたものです。


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