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このページの画像はマクロ撮影ではなく、アヤメの株として分かるように撮影してみました。

最後の画像は、最初に撮影した日から一週間後に再度訪れて撮影したものです。この日は暑すぎるくらいの日でしたが、前回より多くの花が咲き観光客の目を楽しませてくれていました。


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毛越寺あやめ園には、植えられているアヤメの分類の説明と、ハナショウブの系統の解説がありました。概略を説明しておきます。


◎アヤメ、カキツバタ、ハナショウブの違い

※アヤメ
  アヤメは比較的乾地を好み5月に開花します。3枚ある花びら(がく片)は紫で、花びらの根元が黄色みを帯び、
  網目状(綾目)模様が入るので区別できます。葉はいちばん細く、表面に葉脈は見られません。
  
※カキツバタ
  カキツバタは、沼地または池地などの水生植物です。アヤメと同じく5月に開花し、花びらは3枚でやはり紫です。
  この花びらの根元に黄色いV字状の目が入ります。葉の幅がいちばん広く、これもアヤメと同じく葉脈は表面に見
  られません。
  
※ハナショウブ
  ハナジョウブは日本に自生する植物で、湿潤な土地を好みますが、池や沼の中の植物では決してなく、陸上の植
  物です。紫の3枚の花びら(がく片)をもち、中央部に黄色いV字状の目が入り、葉には表1本裏2本の葉脈が入
  るのが特徴です。
  

◎ハナショウブの系統
  
 ◆江戸系
   各地の古種が、江戸時代中期に江戸北辺の堀切で栽培改良されたもので、花形、背丈などに特に約束が無く
   色彩が鮮やかで群生美に優れている。

 ◆伊勢系
   幕末の頃から三重県松阪で発達した一群で、花弁はちりめん地で深く垂れ、雌しべの先端は細かく切れ、優しく
   こじんまりした感じのものが多い。
 
 ◆肥後系
   幕末に、江戸の松平菖翁から細川候に分譲された江戸系の品種群の中から改良された花で、座敷で対座し眺
   めるため、厚弁の豪華な大輪が多い。

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