2006年背景画像アルバムに戻る


五郎沼の古代ハス NO.31 五郎沼の古代ハス

紫波町日詰の国道4号線近くに、五郎沼という歴史にゆかりのある大きな池があります。先頃の新聞紙上で、古代ハスが咲いているとの記事を見ました。

古代ハスと言えば、縄文時代の泥炭層から炭化した種子が発見され、二千年ぶりに開花した大賀ハスが特にも有名です。五郎沼の古代ハスは、中尊寺金色堂内にある泰衝の首桶から発見された、九百年前のハスの種子から発芽させたものです。

この古代ハスは、大賀博士の弟子にあたる永島さんが平成六年に発芽させ、平成十年開花、平成十一年に中尊寺に移植されたものでした。

金色堂内の泰衝首桶にハスの種子が入っていたいきさつは、当時の紫波町五郎沼に咲いていたハスの花を、泰衝の首桶に収め、それが種子となって残っていたと言われます。

中尊寺からは平成十四年株分けされ、五郎沼の地に移植され(里帰り)たと言います。現代のハスの花と同じものとは言え、平泉の歴史にまつわるロマンを感じさせてくれます。

           (2006.07.17 撮影)

                                                   ← 戻る     次へ →