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海中にそそり立つ、16mの大理石の巨塔です。

NO62.唐桑半島巨釜・折石

陸前高田市からR45号を南に走ると、ほどなくして宮城県に入ります。海岸から山越えをすると気仙沼市街に入りますが、ここから海岸線に沿って南下すると唐桑町に入ります。

ここは陸中海岸国立公園の南限になり、奇岩奇石で知られる景勝地でもあります。

海中からそそり立つ巨岩の塔は「折石」と呼ばれ、大理石からなる高さが16m、幅が3m程の奇岩です。本来の高さは18m以上あったと言いますが、明治29年(1896)の三陸大津波で先端部が2mほど折れたことからこの名がついたそうです。

大理石は結晶化した石灰岩です。この唐桑半島の海岸には、海水に浸食された石灰岩(大理石)の層が分布しており、地質学的にも珍しいと言われています。

資料によると、東京三越本店に使われている大理石も、この地から切り出されたと言います。

         (2007.04.29 撮影)

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