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地上20mの梯子の先で演技する虎舞いの若い衆二人です。

NO.75 陸前高田市・根岬梯子虎舞

天気に恵まれた10月7日は、陸前高田市広田地区にある黒崎神社の4年に一回の例大祭でした。太平洋を望む黒崎神社は、昔から広田地区の守り神として崇められてきた由緒ある神社です。

黒崎神社の例大祭には、地元根岬地区にある梯子虎舞いが奉納されます。子どもの頃広田に住んでいた私は、60年ぶりに勇壮な梯子虎舞いを見てきました。

境内の丘に長さおよそ20m、傾斜角45度に建てられた巨大な梯子です。先端部の高さは下の広場から20mほどあり、この上で二人が組んで虎舞いを演技します。見ている私を含め、息を呑みながらじっと見つめていました。

この場面は、先端で二人が組んで演技しますが、衣の中はどうなっているのか分かりません。虎舞いの頭を持つ方は足を梯子にかけ、台になる方の手が身体を支えているように見えます。ひょっとすると、頭を持つ方が台になる方に首乗りしているのかも知れません。

この位置から前方にでんぐり返しをすると、観客から一斉に悲鳴に近い歓声が上がりクライマックスを迎えます。一瞬たりとも気を抜くことができない緊張の連続です。   (2007.10.07 撮影)

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