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はだか詣り・・・

盛岡市に藩政時代から伝えられてきた「寒参り」で、盛岡八幡宮の年越し祭に行われるの、桜山神社や北山教浄寺の「お阿弥陀さん」でも行われている。

町内各組ごとに、若者たちが風呂で心身を清めた後、背に大きな注連縄を負い、 はち巻きをし腰にも注連縄を下げている。三角のくわえ紙を口にし、素足にわらじを履き、右手にお鈴(おりん)を持ち左手には三角の紙を鋏んだ長い板を持つ。 供物の三宝を持つ者などが一列に行列を整え、大名行列のようなゆっくりとした動作の歩調を取りながら参拝する。裸参りは、一年の無事息災を祈願し、厄年の男は厄を払うという。

ご観覧の際の注意・・・
裸参りは。全長2kmほどを団体毎に50m程度の隊列を組んで行う「参詣」行事です。したがって、団体の隊列の途中を横切ることは願掛けが途切れるとして嫌われます。通りの向こう側への横断は、必ず一つの団体の通過を待ってから行うようにして下さい。目印は隊列が掲げる「高張提灯」で、これが団体の先頭を意味します。
                                                 (※ネット資料を参考にしました)


雨降りからみぞれに変わる天候の中、一番組の行列が遠くに見えてきました。先頭は「一番組」の高張り提灯を掲げた女性消防団員、「祈 防火防災 事故無い街に 盛岡消防第三分団」と書かれた幟が続きます。最初は神社の山門前で一番組の来るのを待っていましたが、道路を横切る関係があり一人一人の間隔が狭まり「急いでー」の声がかかります。山門から神社本殿前に並んでしまいました。

最初は一番組、第三分団の皆さんの行列です。
午後五時半前ですが、神主さんが本殿から降りてきて見つめています。思わず「裸詣りを迎えるのですか」とお聞きした私です。

「違いますよ、遅いので見ているのです。本殿では祭事をしているので連絡するのです・・」とのことです。お断りして撮影させてもらいました。

やっと行列が来たのが午後五時四十五分でした。
裸詣り一番組 1・・・先頭は一番組と書かれた高張り提灯です。持っているのは女性の方です。 裸詣り一番組 2・・・裸詣り先頭の方で、右手には大きな鈴を持っています。
裸詣り一番組 3・・・御初穂を乗せた三宝を持ちゆっくりと登ってきます。御神酒、野菜等が続きます。 裸詣り一番組 4・・・六分団の旗と重そうな纏を持った男衆。本当に重そうでした。
裸詣り一番組 5・・・口に三角の白紙をくわえていますが、側の女性が手際よく交換していました。 裸詣り一番組 6・・・一見すると鳥の羽のようにも見えますが、きちんと鋏まれた三角の紙でした。
山門から本殿前まで、露店のある通りは男衆と消防の方で一杯です。不意に行列に入り横切ろうとした人が居ましたが、「横切らないで下さい」とあちこちから声がかかります。

私は脇の方を通りながら本殿前まで出てみました。大人の男衆だけかと思っていたのですが、小学生が参加しています。本殿前でお祓いを受け、御神酒を頂いていました。小学生は御神酒ではないでしょうが・・。

小学生へ御神酒をつぐ方の視線が、すごく優しい表情に見えてきて、和やかな雰囲気になった私でした。
裸詣り一番組 7・・・本殿前でのお祓いを待ちます。
裸詣り一番組 8・・・小学生のお詣り、新聞報道によると養護学校の生徒さん達とのことでした。 裸詣り一番組 9・・・一番気に入った場面でした。お孫さんを見るような眼差しで、頑張れよ・・とでも話しているのでしょうか・・。
裸詣り一番組 10・・・神主さんからお祓いを受けています。 裸詣り一番組 11・・・男性の厳しい視線が雰囲気を高めています。
裸詣り一番組 12・・・背負った大きな注連縄です。 裸詣り一番組 13・・・最後は消防団の皆さんでした。


一番組の参拝が終わりましたが、古式豊かな歩みを見たいと思い境内を出て参道になる飲食街に出て待ちました。人通りがほとんど無く、撮影には絶好の場所でした。待つことしばし、二番組と書かれた高張り提灯を先頭にしてゆっくりとやってきました。この場所では本当にゆっくりとした所作で、一歩一歩足を上げてゆっくりと歩きます。まるで参勤交代時に見られる先導の動きのようでした。

重い六分団の纏を振る方、その後ろには御初穂を乗せた三宝、献納する角樽の御神酒、野菜、果物と続きます。そして三角の白紙を鋏んだ長い木(正式な名称は分かりません)を左手に携えた男衆が続きます。どの位の長さがあるのかは不明ですが、身長換算すると4m近くはありそうです。

ゆっくりと歩く裸詣りの様子は、出発点の近くでないと見られないようです。幼少の頃にこの場所で、父親と一緒に見た記憶が思う出されたような感じでした。七十年ぐらい前のことですから、定かではないのですが・・。

見ていて気がついたのですが、男衆の側には紙袋を持った女性がつききりです。そして、口にくわえた三角の紙を交換しています。ずーっとくわえていると、紙がぼろぼろになるからなあと思って見ていました。

裸詣り二番組 1・・・二番組の高張り提灯が先頭です。 裸詣り二番組 2・・・纏を振りながらの歩きで大変そうでした。
裸詣り二番組 3・・・御神酒、お餅、野菜と続きます。 裸詣り二番組 4
裸詣り二番組 5 裸詣り二番組 6
裸詣り二番組 7・・・左手に白い紙を長い板状のものを持ち、右手にはおりんを持っています。 裸詣り二番組 8・・・身長換算で4mぐらいはありそうです。

通り過ぎた裸詣りの行列は、車道がある関係で山門入り口前の道路で順番を待っています。少し距離がありましたので、ここはカメラの高感度機能を使用してみました。電柱にカメラを固定しスローシャッターで撮影しました。気になる高感度ノイズがありますが、何とか見られる画像になりました。

山門から境内に入るのは一列のようで、正面できちんと姿勢を正し入っていきます。みぞれが雨降りになり最悪の天候条件ですが、列が乱れることもなく整然と境内に入っていきました。

来年機会があったら、街中をゆっくりと練り歩く様子を撮影したいなと思いますし、北山の教浄寺や盛岡八幡宮の裸詣りも見たいなと思います。
裸詣り二番組 9・・・入り口に整然とならび境内に入る順番を待ちます。 裸詣り二番組 10
裸詣り二番組 11・・・この方が最後でした。 裸詣り二番組 12・・・きちんと正面を向き姿勢を正しています。見ている私にも緊張感が伝わって来ました。
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