location:uchinome.jpトップ>暮らしの表情>催しアラカルト2006久慈市平庭闘牛大会 1>その2

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牛の年齢では、7〜10歳頃が一番力が充実しています。チャンピオンは、7.5歳が平均です。闘牛の寿命は15〜16歳ぐらいです。全国では18歳も登場しています。(開会挨拶から)

初めて目の当たりにした闘牛ですが、試合の進行につれてカメラを構えた場所から位置が変化していきます。試合は七回あったのですが、家に帰り画像処理をしていたら試合順序が分からなくなりました。何しろ、黒か茶色の牛ですから皆同じに見えるのです。試合の様子を、「にらめ合い」と「ぶつかり合い」の二つに分けてみました。

のんびりと勢子に引かれて対面した牛同士です。対面した瞬間、口から泡を吹き、大きな目をひんむいて相手を睨めています。「勢子」からは、「サーサー、イケー」と気合いが入りいやが上にも盛り上がります。この時の牛達の会話が聞けたら面白いでしょうね。どんな駆け引きでにらめっこするのか、すごく興味がありました。俗に言う目線の勝負「がんつけ」ですから、迫力負けしたら終わりです。

にらめ合い 1 にらめ合い 2 にらめ合い 3
にらめ合い 4 にらめ合い 5 にらめ合い 6


「サーサー、イケー」と気合いが入り、ぶつかり合いが始まります。幅広くぶ厚い額同士がガツンとぶつかる時は、一瞬動きが止まります。鼻輪に付けられた綱の引き具合で、ぶつかる力をコントロールするとのことですが、勢子の皆さんも必死でした。

会場での説明によると、山形町の闘牛は引き分けが原則です。牛を傷つけないことと、闘牛として一番重要な闘争心を失わせたくないという事でした。ですから、試合が長引き勝ちそうな状態が続いた場合は、勢子と持ち主の判断で引き分けにさせるわけです。

7勝負の結果ですが、勝負ありが1試合、勝負つかずの引き分けが4試合、不戦が2試合でした。画像の下の段二つは、勝負の連続撮影です。特に下段の画像からはスピード感が伝わってきます。
ガツンと激突 1 ガツンと激突 2 ガツンと激突 3

激突連続写真 1・・このーと言っている雰囲気です。 激突連続写真 1・・見ていて一番の迫力でした。 激突連続写真 1・・どんどん位置が変わります。

激突連続写真 2・・下からの突き上げでしょうか。 激突連続写真 2・・角で相手にあたったら怪我しますね。 激突連続写真 2・・あたられて逃げ出したようにも見えます。


この画像はのんびりムードの戦わずでした。勢子がかけ声をかけても、どこ吹くなんとかです。牛だって戦いたくいないこともありますよ・・。会場の皆さんからも、ほっとした雰囲気が伝わってきました。

最後の画像は七番目の試合、東西横綱同士の試合です。東側から「あかりパンダ」、西側から「大進号」が登場しました。あかりパンダは岩手県産で1,100kgあり、全国大会にも数多く出ていますが、今年は不安定な状態が続いており、逃げてばかり居て試合になりませんでした。
そっぽを向く相手になあんだと言いたいところでしょうか・・。 試合なのにのんびり下ばかり見ています。 東西横綱同士の試合ですが、あかりパンダに戦う雰囲気がありません。


番外編として、八番目の試合がありました。横綱「大進号」と唯一勝った「南部嵐」の対決でした。にらみ合った一瞬の後、南部嵐が勝ち残り今場所の横綱になりました。
南部嵐は試合後興奮し、押さえるのに勢子が大変でした。たまたま私のいた前の鉄柵に繋がれましたが、2m足らずの所で暴れて、もの凄く怖い怖いでした。

厳しい表情で綱を持ち、なだめているのがオーナーの方です。
興奮して荒れ狂い、柵に縛られている南部嵐号。側にいて本当に怖かった。 落ち着いてきたのでカメラを向けました。


今回優勝した「南部嵐」号が横綱の首輪を付けて闘牛場を一周します。南部嵐は9歳の成牛で、体重が900kg有ると言います。今日の大会の主催は、いわて平庭高原闘牛会とめんこいテレビです。
南部嵐号に横綱を付けているところ。 堂々たる南部嵐号が闘牛場を一巡します。 表彰式の様子


初めて見た闘牛大会でした。輓馬大会と違い、牛対牛の真剣勝負ですから迫力が違います。このページを構成するために、久慈市のホームページなどを参考にして資料を集めていたら課題が二つ残りました。

一つめは、藩政時代から続けられた南部牛の「角突き」の事、この源流は遠く南部藩当時の塩の運搬に始まると言います。沿岸の野田地区で作られた塩が、南部牛で運ばれたと言う「塩の道」の存在に気がついたからです。この様子を撮影したいと思いましたが、どうやら年を越しそうです。

二つめは、もっと迫力のある激突の瞬間を撮影したいと言うことです。今回のポイントは迫力ある目でしたが、巨体同士の激突の瞬間を得るために、場所の設定と撮影のタイミングが課題のようです。来年は的を絞って納得がいく様子を撮影したいと思います。
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