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location:uchinome.jpトップ>暮らしの表情>催しアラカルト全日本農はだてのつどい>その2

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厄年連の代表が決意を表明しているところです。

厄年連の心意気・・・ステージ上の代表から大きなかけ声があり、会場がわーっと盛り上がる。

四十九のみんな、やりでくても今年が最後の祭りだ。気合いを入れて行くぞー。四十二の厄年のみんな、祭りの主役は俺たちだ。次の祭りの時にはおめ達が代表だ。やるぞー。
三十三のみんな、わけーものには負けねーしまだとしょりでね。まだまだ二十代だー。頑張るぞー。なにゆってるのやとしょり達、としょりには負けねー。
俺たちが二十五だ。わけものの力で、この祭りを成功させるぞー。張り切っていごー。

四十二の代表小山の佐藤です。こどしも豊作になって祭りを盛り上げましょう。

若柳三十三代表の加藤です。今年は頑張らせていただきますが、参加者も会場の皆さんも盛り上がっていきましょう。

南都田二十五代表、村上です。四十九・・、四十二・・、三十三・・、負けません。二十五最高ー、頑張るぞー。



厄年連全員によるつがい踊りのあと、福俵引きに移動するときの様子です。私には何歳の厄年連のみなさんか分かりませんが、整然と楽しそうに歩いているのが印象的でした。
厄年連の皆さん 1 厄年連の皆さん 2
厄年連の皆さん 3 厄年連の皆さん 4


いよいよ今日のイベントのクライマックス、巨大な福俵引きが始まります。この福俵は、直径2.5m、長さ4m、重さが8トンあり、そりの上に乗っています。この福俵を、厄年連の250名の皆さんが心を合わせて一気に引き合います。

暖冬で雪のないグランドですが、胆沢ダムの奥からダンプで数十台分の雪を運んだと言います。40センチほどの厚さの雪道が100m程あり、途中で2m近くまで積まれた丘になっていて、ここが坂道になっています。最後の難関、豊作坂を無事引き上げる事が出来るのでしょうか・・。
会場に置かれたあった巨大な福俵です。これを250名の厄年連の皆さんが引くわけです。 ちょっと遠かったのですが、引き綱の先頭の皆さんです。
表情は伺えませんが、必死に引いています。おそろいのヘアスタイルです。 じわりじわりと引かれている福俵、雪に上を滑るそりが下にあります。
福俵上の厄年連の代表です。下帯姿で勇ましいかけ声が上がっていました。 一番の難所である豊年坂を乗り越える瞬間です。少し傾いているのがお分かりでしょうか。


無事引き上げられた坂の上で、俵の上から厄年連の男達により福餅がまかれます。どこの会場でもですが、餅まきに皆さんは燃え上がり大騒ぎになります。撮影していた私も、まかれた瞬間に押されてカメラが動いていました。中の一コマがそのまま動いて見事にぶれています。しかし、その雰囲気が一番出ていたので、画像としては失格ですが紹介いたします。

撮影していると、福餅を拾う余裕がありませんが一個拾いました。それは、上でなく足下を見ると見つかるのです。今まで何回かこうやって拾った知恵といいますか・・。お笑い下さい。
いよいよ福俵の上の男達による福もちまきが始まります。 まく前にここでも気勢を上げている男達。 段ボールの箱に餅が入っています。これから始まります。それにしても気合いが入っています。
旨い具合にまかれた餅を写し止めました。 撮影していたら、人混みに押されて私までぐらりです。しかし、流れるように餅が写っていたので利用したのですが・・。 やっと餅まきが終わりました。


最後になりましたが、行事の中で話された奥州市長の挨拶を紹介いたします。

後援会会長である奥州市長の相原正明でございます。本日は全日本農だはだてのつどい、第18回目という長い伝統のある素晴らしいお祭りだと思っています。このように沢山ご参加いただきまして、本当に有り難うございます。

ご承知のように、古くから伝わる農はだて行事を、こういう大きなお祭りに押し立てた、そして18回目を迎えたと言うことでございます。ここまでの関係者のご尽力に敬意を表します。

また今年は、本当に雪が少なくて、こいういう年はきちんと豊作になってくれるのか、どこか心配なわけでございます。そう言った意味でも、このお祭りを盛り上げて、これを契機に豊作を引き寄せたいと思います。また、雪を本当に多くの関係の皆様方、建設業界の方々に、胆沢ダムの奥まで行って運んできていただきました。

メインイベントは福俵引きでございますが、これは胆沢区内の厄年連の皆様方が、今準備万端整ってその時間を待っております。皆さんもそこまで見ていただきたいと思います。このお祭りを見て、今年も豊作で素晴らしい年になるように、合併奥州市の大きな力になるように御祈念いたしまして、ご挨拶と致します。(会場でのメモから)


雪のない行事で心配されましたが、全ての行事が終了しました。冬空に輝く花火も素晴らしかったのですが、私には胆沢区の皆さんが、古き佳き時代の農業の伝統を大切にし、今後の更なる発展を期する意気込みに感動しました。日本人の祖先は農耕民族であり、農はだての行事は人々の祈りにも似た農業の原点だと思うからです。

新聞報道によると、今年は山間部の雪が少なく、夏の時期に渇水の恐れがあるといいます。福俵の御利益により、今年も順調に農作業が進められることを祈念する気持ちで一杯です。

行事が終わり、最後の打ち上げ花火を待つ会場の様子です。福俵にはシートがかけられていました。
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