進行係のアナウンスから
昔の農家の人達は、自分達で作り、一年中休みなく働き、休みと言えば旧正月の十日間ぐらいのものでした。この休みが終わり新年の農作業を始める日を「農はだて」と言いました。
北国の東北は、大飢饉の時には飢えのため多くの尊い命が失われました。このため、年の初めに雪の上にワラや豆の殻を立てて豊作を祈りました。これが農はだての始まりで、この地方の風俗として受け継がれてまいりました。
お囃子と太鼓で景気をつけ、田植え歌を歌いながら・・、ワラを束ねた苗を、十人ぐらいの姉さんかぶりの皆さんが一列になり、雪の上にどんどん植えていきます。見事な手つき、苗が無くなると、投げて手渡しする動作は昔ながらのものでした。
後援会長の説明から
この行事は、今から400年ぐらい前からだと聞いています。
Q:農はだては女性だけのようですが、男の人達は何をして居てのでしょうか。
A:男の人達は朝早くから山に行って、もどちと言って農作業に使う縄をなって居たようです。
Q:昔からこの様にして庭田植えをしていたのでしょうか。
A:昔の庭田植えはそれぞれの農家がやっていたようですが、今は田植えも機械でやり手作業はありません。
田植え歌は農作業の歌です。田植えは単純な作業で、飽きたり疲れたりするので、みんながそれぞれに掛けあいして歌ったようです。昔は子供達も田植えの時は忙しいので、子守をしたり、苗運びをして手伝ったんです。今日も小さい子に手伝ってもらっています。
出演は大畑平・庭田植保存会の皆さんです。
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