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   東北輓馬(ばんば)競技・盛岡競馬場大会


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2005年(平成17年)11月13日、第2回東北輓馬競技盛岡競馬場大会が行われました。若い頃に見た強烈な印象が残った居たので、盛岡市まで走りました。オーロパークと名付けられた盛岡競馬場には始めて入りました。朝8時前でしたが、厩舎や牧場の名前の入った大型トラックが数多く駐車していました。馬に餌を与えたり、トラック内の部屋では焼き肉などで食事中でした。

会場でいただいた資料から、輓馬競技について説明してみます。競技の出走順は8回あり、年齢別、ポニー、四流馬、三流馬、二流馬に分かれています。出走順によってそりに乗せる重量が違い、ポニーの30貫(112.5kg)が最小で、最大は二流馬の260貫(975.0kg)となっています。

走路は馬場の中央に設けられた200m直線コースで、走路内に設けた障害一カ所(高さ2.5mほどの砂山)を通過する。競技馭者は1名、助手1名の2名とし、競技は各組4頭以内とする。各々のレース制限時間は5分以内とするが、二流馬については7分以内とする。

ムチまたは手綱、その他のもので馬を必要以上に殴打しないように努める。馬を必要以上に殴打し、動物虐待と認められた場合は失格とする・・とありました。


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輓馬競技 1 馬場内の草原を馬主と歩く様子で、馬との語らいの雰囲気が伝わってきました。跳んだりはねたりする馬も見られました。
輓馬競技 2 競技前に走路を一緒に歩き、コースの下見をしています。馬と語り合っているのでしょうか・・。
輓馬競技 3 大会役員の方でしょうか、障害になる砂山に御神酒をかけて走路を清め、安全を祈願していました。
輓馬競技 4

引っ張るそりは以前は馬そりでしたが、今はスチール製(?)のものでした。その上にコンクリートの巨大なブロックが乗っています。

1個の重量がいくらあるのかは不明ですが、このブロックの数で積載重量が調節されます。二人の人で持ち上げていました。

そりの前にある丸太はカジボーで、チェーンがついています。

輓馬競技 5 馬の首にはそりを引くための馬具が付けられます。馬具には大きなフックがあり、チェーンが挿入されて準備完了です。

スタート寸前の様子ですが、気負っている馬をなだめるのに馭者が苦労していました。
輓馬競技 6 笛の合図でスタートです。それ行けーと馬主が一緒に走り出しました。

この競技は、三歳馬のレースだったと思います。積載重量は160貫(600kg)でした。
                                                     
プログラム一番、四流馬のレースです。積載重量は200貫(750kg)で、コンクリートブロックが9個積まれてありました。スタートから障害箇所までは平坦な砂道です。障害箇所は傾斜が20度位あったでしょうか、一旦立ち止まってから気合いを入れて挑戦します。

進んでは止まり、馬のあえぎと馭者のかけ声が響きます。もちろん助手のムチも飛びます。若い頃に見た馬力大会は、第一印象が馬残酷物語だったと思います。しかし、この場合は馭者と馬との掛け合いであり、本当に人馬一体という感じがします。助手もむやみに殴打するのでなく、「ほれ、頑張れー」の声代わりだと思いました。

特にも馭者は馬と一体になって、手綱を全力で引っ張ります。足が砂にめり込み、体を倒して馬と一緒に引っ張っていました。撮影しているときは気がつかなかったのですが、馭者と助手の方々の後ろ姿しか見えません。撮影する場所が反対側だったら良かったのですが・・。


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