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ここでは、馬の表情だけをひろってみました。いつもとは違って、もの凄い重量物を乗せてそりを引いて坂を駆け上がります。足は砂にめり込み踏ん張りがききません。馬だって大変なのですが、馭者との掛け合いと助手がふるうムチの刺激により、次々と全部の馬が坂を越えていきます。


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今回撮影した輓馬大会の中から、一番のお気に入り画像を拾ってみました。力尽きて太い前足を折りたたみ、鼻先を砂につっこみ、馬いったー(参ったー)のため息が聞こえるようです。馭者・助手の方も、しばし優しく見守っていました。そばにいた私も思わず、「ほれー頑張れや・・」と声をかけたくなりましたから・・。
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資料によりますと、輓馬大会に参加する馬の平均体重は800Kg〜1,000Kg位あり、サラブレットの約2倍ほど有ると言います。競走馬との大きな違いは、巨大な体と太くて短い足にあります。その太い足でソリの重さ約200Kg、それに最高で260貫(975kg)の積載物を乗せて引くわけですから、 競馬のレースとは違い見ている私達を興奮させる力強さがあります。

大会のルールにも書かれていますが、馬を必要以上に殴打し動物虐待と見なされる場合は失格とありました。輓馬レースの場合、馬を叩くのは競争馬に比べ動きが鈍い輓馬に指示を与えるため必要な動作なのです。障害を越える際に、馭者の愛の鞭により人馬が一体となって力を出す事が出来るのだそうです。

馬は古来から人の生活と大きな関わりをもっていました。武士にとって優秀な馬を所持することは、戦のためには不可欠な事でしたし、ステイタスにもつながっていました。どこの農家にも馬屋(まや)があり、家族同様に飼育されていました。現在は馬に代わり自動車やトラクターが作業の中心です。ですから馬はその姿をほとんど見かけなくなりました。このような時代背景の中にあって、馬の力自慢を競うことを目的に開催されたのが輓馬競技だと言われます。
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