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田植えの様子・・・
田んぼ水路から出て車の通れる道路に出ました。ここでは田植え機械を使って田植えの最中でした。側を通らないと行けないので挨拶をしました。「どこから来たの、青森からですか」と言われて、話し方が青森弁に聞こえたのかなと思った私です。「山越えをして岩手から来ました」そんな会話をしながら作業を見ていました。

六条植の田植機です。しかし柔らかい田んぼのために動かすのが大変そうです。「昔ここが海の底だったなんて信じられませんね・・」とお聞きしたら、笑いながら「今でも掘り返すと貝殻が出るよ・・」と教えてくれました。六条植は動き出すと瞬く間に植え込んでいきます。のどかな田植え風景ですが、稼いでいるのは私と同年代の方々です。遊びながら撮影しているのが申し訳ない気分になった私でした。


鳥海山との対比が素晴らしくて、しばし見とれていた私です。のどかな五月初旬の象潟九十九島の風景でした。

田植えの様子 1・・・田植機に苗をセットしていました。 田植えの様子 2・・・六条植の田植機に苗がセットされています。
田植えの様子 3・・・鳥海山をバックに機械が動き始めます。田んぼが柔らかく機械の動き出しが大変そうでした。 田植えの様子 4・・・さすがに機械です。瞬く間に植えられていきます。背景に見えるのは蚶満寺庭園です。


鳥海山を望む・・・
目の前に見える鳥海山を水鏡の中に撮し込みたいので、その場所を求めてあちこち歩きました。しかし広い場面をすっきりとした形で撮し込むには大変です。少しでも風が吹くとさざ波状態になり、水鏡の中の鳥海山が流れてしまいます。かなり頑張ったのですが、広い場面での完全水鏡状態は無理でした。

それと、カメラのアングルが高くないと鳥海山を大きく撮し込むには無理でした。田んぼの中ではそのような良い場所がありませんので・・。
鳥海山の水鏡 1・・・粘ってやっと撮し込んだ鳥海山です。 鳥海山の水鏡 2・・・苗が植えられ風が吹くと鳥海山は映りませんでした。
鳥海山の水鏡 3・・・あぜ道の草花にピントを合わせました。距離は20センチ位です。鳥海山は拡大するとピントが合っていません。 鳥海山の水鏡 4・・・鳥海山も大きく、水鏡の山も大きく、このくらいが限界でした。


展望台からの鳥海山、右側の外輪山にを背景に山腹が崩落した主峰の様子が分かります。
奥羽山脈を越えて横手市に入ると、富士山に似た山が南西方向に見えてきます。当地では出羽富士とも言われる鳥海山です。東側からの遠望は30度近い傾斜があり、比較的なめらかな円錐形の山体になります。

にかほ市象潟・道の駅展望台から見た鳥海山山頂部です。中央の高いところが2,236mの主峰ですが、その主峰を囲むように右下の方にある外輪山が見えています。外輪山は古い時代の鳥海山であり、その中に新たな火山活動で新しい山頂部が誕生したことになります。

今から2500年以上前の水蒸気爆発により、山頂から北側の部分が爆破し崩落しました。その時吹き飛んだ土砂や巨大な岩石が麓の海岸を埋め尽くし、その後の海水の浸食により遠浅の海岸と無数の小島(九十九島)を造ったことが分かっています。

雄大な鳥海山の麓に拡がる当時の九十九島、200年前には松島と並び称される景観だったと言います。目の前にして思うのは自然の猛威と言いますか、地震で一夜にして隆起して陸地になったとはとても信じられません。田植え作業していた女性が、今でも田起こしをすると貝殻が出ますよ・・、と話してくれたことがすごい印象に残っています。また機会があったら、別の位置から撮影してみたいものです。

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