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        2008象潟・水鏡の九十九島


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駒留島の松の老木が手前の田んぼの水面にきれいに映っています。農作業をされているご夫婦も見えていました。じっと見ていると時の経過を忘れそうになるのどかな情景でした。

昨年秋に訪れた秋田象潟・九十九島が忘れられずに居た私です。道の駅「象潟ねむの丘」展望台の説明にありましたが、田植えの少し前に水田に水が入ると、鳥海山や九十九島が水面に映り、当時の姿が偲ばれます・・・、とありました。この説明がすごく気になっていたからです。

5月7日のことでしたが、鳥海山ライブカメラで麓の水田の様子を見て走りました。ちょうど家から2時間半ぐらいかかります。快晴ではありませんが、雲一つ無い鳥海山が見えていますし、田植えも半分ぐらい終わっていました。前回の象潟は遺跡というカテゴリーで紹介しましたが、ここでは限られた期間しか目にすることが出来ない水田の水鏡に映る九十九島の様子を中心にしてみました。

ここでは実際に田んぼのあぜ道を歩き、水田の水面に映る様子を撮影したものです。田植え作業の真っ最中でして、あちこちで田んぼに入り田植えをしています。作業をされる皆さんのそばを通りながら挨拶をし、田んぼの水路道を歩く許可を頂きました。

展望台からの遠望、駒留島から見た様子、水面に映える九十九島、田植えの様子、鳥海山を望む・・・にまとめてあります。象潟・九十九島の成因や蚶満寺・松尾芭蕉のことについては、2007年秋に訪れた秋田象潟・九十九島を参照してください。



道の駅「象潟ねむの丘」展望台から 1・・・鳥海山の麓に広がる象潟の様子です。 道の駅「象潟ねむの丘」展望台からの遠望・・・
昨年見て素晴らしい景観に感動した道の駅「」展望台からの撮影です。今回は春特有のどんよりした晴天で、厚いガラス越しなので少々メリハリに欠けます。それを補正する意味で、PL偏光フィルターを使用しています。

水田に水が入り、かなりの範囲で田植えが終わっていましたが、何とか九十九島が水面に映る様子が伺われます。


道の駅「象潟ねむの丘」展望台から 2・・・同じ場所での望遠撮影。 上の画像と同じ場所からの望遠撮影になりますが、水田の水面に松の木が映っています。秋に訪れた時は稲刈りが終わっていたので、水面は皆無で原野に近い様子でした。

昔の九十九島の景観は、もっと高い位置からの撮影でないと様子が分からないようです。


駒留島から・・・
蚶満寺庭園の散策路から田んぼに向かう道路があります。水の張られた田んぼ道を進むと、目の前にひときわ大きな丘が迫ってきます。この丘(かつての島)には太い松が何本も生えていて、田んぼからは4m位の高さがあり「駒留島」の名が付いていました。

以前にも紹介しましたが、頂上に墓碑があり○○家累代の墓と書かれています。他家の墓地ですから長居は出来ないのですが、今回は墓を拝み周囲をぐるりと歩いてみました。一段と高い丘ですから見晴らしは最高です。墓の主には失礼でしたが、ぐるりと歩いて東西南北の景観を撮影しました。
駒留島から望む 1・・・この道路を進みます。 蚶満寺境内の散策路から田んぼに向かう道路です。秋に来たときとは違い、農作業をしている方や軽トラックが行き来していました。

駒留島には年期の入った松の木が茂っています。これが海の上にあると素晴らしい景観になります。今回はこの場所を展望台代わりにしました。
駒留島から望む 2・・・松の巨木が生えていてその樹間から遠くに鳥海山が見えます。 駒留島から望む 3・・・北側の方にあるかつての小島です。松の木が水面にきれいに映っていました。
駒留島から望む 4・・・東側から見た様子で、昔ながらの水路と田んぼ、そして鳥海山が見えています。 駒留島から望む 5・・・南側は蚶満寺境内で山門が見えています。軽トラックの後ろは田んぼなのですが、休耕田で荒れていました。
駒留島から望む 6・・・西側になります。たまたまでしたが列車が走っていました。 駒留島の小高い丘から西側を見ていたら、線路を走ってきた列車が目に入りました。JR羽越本線上り列車です。ここから1km程行ったところがJR象潟駅になります。線路脇の水田に映る列車の姿も、九十九島と同様にすっきりと見えていました。

正面の奥500mには日本海がありますが、光線の関係ではっきりと見えていません。


水面に映える九十九島・・・
駒留島から田んぼ道に沿って歩くと、周囲が田んぼと昔ながらのあぜ道水路に入ります。ここで思い切って道路から外れて、比較的大きな水路沿いに歩いてみました。田植えの終わった細いあぜ道はぬかっていますし、それよりも勝手に歩くことは農作業している方に失礼になるからです。

あぜ道水路を歩いて嬉しかったのは、ここには昔ながらの水路の状態があったことです。きれいに圃場整備がされていましたが、田んぼに引く水は昔ながらの水路なのです。思わず足元を見て、どんな生き物が居るかと見つめていた私でした。圃場整備はともかく、絶対にコンクリートU字管水路にはしてほしくない想いです。きれいに整備された水田とその中を流れる昔ながらの小さな小川(水路)、ここを訪れる観光客の皆さんの目に昔を思い出させる情景になると信じるからです。

私の住む地域ではほとんどコンクリート製のU字管水路ですし、そのU字管水路ですら撤去されパイプライン水路に替わってきています。

象潟天然記念物の石碑です。 秋に来たときはここまで来なかったので、この石碑は見つけていません。「史跡名勝 天然記念物 象潟」と刻まれていました。
水面に映える九十九島 1・・・小島の松の木と鳥海山が水面に映っています。 水面に映える九十九島 ・・・田んぼの側にこのような小島があります。
水面に映える九十九島 ・・・島と言うより木の茂った丘になりますか・・。 こんもりと木が茂った丘、松の木は見えていませんが九十九島の一つです。きれいに植え付けられた早苗との対比が良いなあと思いました。
水面に映える九十九島 ・・・三本松の小島。 水面に映える九十九島 ・・・松の生えている小島とこんもりとした丘が水面に映っています。
水面に映える九十九島 ・・・駒留島の北側の 水面に映える九十九島 7・・・タイトルに使用した駒留島の老松です。東側から見た様子です。
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