NO.85 石鳩岡神楽権現舞
権現とは、神様や仏様が獅子の姿を借りて、人間の前に現れたものと言われます。
動物の獅子とは違い、神様や仏様の仮の姿であり、それぞれの神社祭神の化身とも言えます。
権現舞は、神楽の最後に必ず舞われます。人間社会のあらゆる災いを退散、調伏させ、人々の安泰を祈願する舞です。
この画像は、花巻市東和町で行われた「石鳩岡弟子神楽交流会」での一コマです。権現舞では最後に、人々の病気・悪魔退散と五体安全、家内安全・五穀豊穣を祈願して、体内くぐりと頭かみを行います。
演じている時の舞手の厳しい表情と違い、笑顔で獅子を参会者の頭に近づけ、大きな口を開けてかみます。
頭をかじってもらう子どもは、本日の三番叟を舞った小学二年生のK君でした。大人に混じって、臆することなく舞った彼に会場の皆さんは大喝采でした。頼もしい後継者が育っていますね・・。
(2007.11.18 撮影) |