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カタクリの花の拡大です。長い部分が雌しべで、その周りにある6本の黒いのが雄しべになります。

NO.187 カタクリの花

やっと咲き出した実生から育てたカタクリです。花芽が見えたのは3月末頃でしたが、あれから一カ月ほど経過して花が開き、花びらがくるりとまくれるようになる頃受粉が行われます。

しかし、恵まれた山野での開花ではありませんので、心なしか元気のない花です。数えてみたら7株ほど咲いていますが、このままでは受粉もしないままに枯れてしまいます。

カタクリの花は自家受粉をしませんので、花粉を運んでくれる昆虫たちが必要です。しかし、まだ少し早いので虫達の姿は見られません。

ということで人工授粉をしました。他の株の雄しべ先端部の葯(やく)をピンセットでつまみ、雌しべの先端部に花粉をくつけるだけです。昨年もこうやって実生させました。

カタクリの花の拡大です。中央の長い部分が雌しべで、その周辺に雄しべが6本あります。受粉する頃になると雌しべの先端が三つに割れますが、今回は少し早かったようでした。

うまくいったかどうかは、花が散り根元に実が付く頃に分かります。

           (2011.04.21 撮影)

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