NO.403 カタクリの花開花
4月に入り毎日寒い日が続いていますが、植物の体内時計は花が咲く方向に動いています。
家の庭に植え込んであるカタクリ、早いものは開花の状態になり一年ぶりの可憐な姿に見とれています。
しかしこの寒さでつぼみの状態のものが多く、咲き誇るまでには少し時間がかかるようです。
5弁の花ビラがくるんとまくれ上がり、中から雌しべの柱頭とその周囲を囲む雄しべの葯が見えています。
カタクリの花は他家受粉であり、花を目がけて飛来する昆虫が無いと受粉しません。ここからは私の出番になります。
周囲で咲いているカタクリの花の雄しべを採り、他の花の雌しべの柱頭に塗りつけて受粉をさせます。この方法でうまくすると受粉し、雌しべの根元が膨らみ実になります。
実の中には大量の種子があり、私はこの方法でカタクリの種子を得た後乾燥させて周囲にまき散らします。
この花の下に出ている一葉の葉、この方法で発芽したカタクリの新芽になります。後は数年後に花が咲くのを待つのみです。
カタクリ栽培は根気と時間が必要です。
(2019.04.09 撮影) |