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黄色い小さなものがザゼンソウの花で、花全体が紫褐色の仏炎苞で覆われています。左側にはこれから開く葉の部分で、後ろにはまだ咲いていない花が見えています。

NO.53 ザゼンソウの開花

3月17日のことでしたが、北上市和賀町藤根にある稲葉湿原で、「ざぜん草まつり」が行われました。例年より早い芽吹きと、一部の開花に多くの方々が訪れたと言います。

ザゼンソウはサトイモ科の植物で、ミズバショウの白い仏炎苞を紫褐色にしたものと言えます。黄白色の花穂が紫褐色の仏炎苞で抱えこまれているのは、霜の害から花を守る仕組みであるとのことです。

開花する際に内部で発熱が起こり、約25℃まで上昇すると言います。その熱で周囲の雪を溶かすわけです。また、発熱時に悪臭を放つことから、英語ではスカンクキャベツとも呼ばれるそうです。

この花の形を、「紫の衣を着たダルマ大師の座禅姿」と見立て、ザゼンソウと名付けられたとのことでした。開花初期には葉は出ていなくて、ダルマのような花だけが地面に座っている様子は珍しいと言えます。

         (2007.03.19 撮影)

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