location:uchinome.jpトップ>ウチノメアーカイブス>アーカイブス山田編1964年織笠川川開き>その2

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ここからの画像は、水揚げされた鮭の販売が中心になります。朝早くから川開きに来ている人達は、お正月用の鮭を購入するのに必死になって品定めをしています。この画像を作りながら気がついた事ですが、川原に転がっている鮭はほとんどが雄鮭です。そして、1200円から1600円の値札がついていたことでした。

当時の私の生活費から判断しても、すごく高い鮭と言えそうです。まるまると太った雄鮭を買い袋に詰めている様子が印象的ですし、品定めをしている皆さんの真剣な表情が伝わってきます。買い物が終わって大切そうに鮭を持つ中学生の親子でしょうか、ほっとした様子が伺われます。



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織笠漁協の方々が、水揚げされた鮭をトラックに積んでいます。トラックに積まれた鮭は、売れ残った鮭ではありません。これは全て雌鮭で、この川原では売られてはいません。遡上した雌鮭には卵がびっしりと入っています。そして、ここでは見えないのですが、産卵孔に木で作られた栓がしてあり、卵がこぼれないようになっています。

この雌鮭は、織笠川上流にある養殖場に運ばれ採卵されます。採卵後人工授精が行われ、やがて孵化した稚魚は成長した後にこの川に放流されます。稚魚が大きくなって故郷の織笠川に戻ってくる割合は、平均して4%位と言われています。(自然産卵の回帰率は0.5%ぐらい)
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