location:uchinome.jpトップ>暮らしの表情>催しアラカルト一関市東山・唐梅館絵巻>その2


総大将長坂城主長坂大膳千葉介広胤の一言 1 総大将の一言

床几から立ち上がり、辺りを見回しています。いよいよ、軍議の結果が読み上げられます。

総大将長坂城主長坂大膳千葉介広胤の一言である(野村将希さん)
軍議結果を読み上げる総大将長坂城主長坂大膳千葉介広胤(野村将希さん)

各々方に申し上げる。気仙、江刺、胆沢、磐井、本吉、桃生、登米の七郡より、我が一族四十七大将以下二百五十名の早速の駆けつけ大儀である。

人に一時の勢いに押され、いたずらに降参するも情けなし。軍儀に決する決定の意志を持って、今こそ北天に輝く銀河の星、妙見菩薩に誓い、鎌倉以来天正までの四百年の千葉一族の武士の意地を見せ、開山協徳萬民豊土の旗を揚げ、秀吉軍勢に立ち向かう次第である。

各々方、北に玄武の炎を揚げ、南に朱雀の舞を見て、東に青龍の水を飲み、西に白虎の飯を食い、いざ出陣である。万民遠慮無く、気勢を上げて開運を共に祈念する次第である。



祝いの言葉を述べる千葉家本家の皆さん

祝いの一言

東京都からお出での千葉宗家の方、千葉県(柏市、佐倉市)からお出での援軍大将の方、先祖伝来の自分の鎧を持参しての参加とのことでした。

かけ声の音頭をとる千葉家本気の皆さん いざ出陣と言うことで、気勢をを上げる三人の武将・千葉家総本家の皆さん・・・、えい、えい、おーっの声が高らかに上がりました。


火受け、火入れ儀妙見の儀についての口上

妙見の火は、今よりおよそ二千年前中国大陸の西の果てに始まり、北半球の最大の星、北極星、北斗七星を頼りに生きる力となった次第である。その火は一千年前に日本に伝わり、京都を経て関東平野に落ち着いた。関東一円に栄えていた千葉一族は、ことごとく北天の炎「玄武の灯り」として妙見菩薩の火として伝え、相馬一族、伊達一族など一千年受け継がれてきた。

この火が本日、千葉一族の火として妙見の火となり、今よりこの地唐梅館に甦るものである。これより一千年の伝統を持つ、千葉一族の火「妙見の火の火受け、火入れの儀」を始めます。火は千葉一族宗家より、唐梅館直参旗本正山さんが受けて、大かがり火かごに火入れします。

松明に火と移す火受けの儀 松明の火を運ぶ かがり火のかごに点火


東山長坂唐梅館家臣若武者の入場です。軍議の場を見下ろせる場所に勢揃いして座りました。長坂小学校の児童22名と、田河津小学校の児童14名の皆さんです。
小学校児童による若武者の入場 勢揃いした若武者と軍議の場


アトラクションとして、仙台すずめ踊りの披露がありました。
仙台すずめ踊り 1 仙台すずめ踊り 2 仙台すずめ踊り 3


最後に挨拶をする野村将希さん

野村将希さんの挨拶

皆さん今日は、野村将希です。今日は大変天気も良く、祭りにふさわしい好天気で、とても良かったと思います。去年はあいにくの雨で、体育館でさみしくやったと言います。

このお祭りにお招きいただき有り難うございました。僕も飛び猿として13年、大名行列だとかこういったお祭りにも参加させていただきました。去年の11月頃まで、柴田勝家の役をやりまして、今日鎧を付けてその頃のことを思い出しました。

スタッフも京都の撮影所から来てくれて、今日は心強い事で懐かしくやらせていただきました。これからもこのお祭りを、どんどん年々大きくなっていくように願っています。今日は有り難うございました。



一切の行事が終了し解散していたら、場内放送がありました。何と・・、野村将希さんの撮影会をしますとのこと。新幹線の都合があるので、時間はたったの3分間とのことです。たまたま近くにいたのですが、わーっと人垣が出来て側には行かれません。

少し離れたところから(前には行けませんでした)人垣を入れないように撮影したので、ここまでが限界でした。色々なポーズをとり、皆さんにサービスしていました。なかなか目線を捉えられなかったのですが、やっとの思いで撮影できたのがこの画像でした。

それにしてもいい男です。テレビ水戸黄門の「飛猿」役のイメージしかなかったのですが、進行役のテレビ岩手の平井アナウンサーによると、歌手としての活動もあるとのことでした。
撮影会での野村さん 1 撮影会での野村さん 2
撮影会での野村さん 3 撮影会での野村さん 4


一関市東山長坂地区は、鍾乳洞として有名な幽玄洞のある地域です。この場所は通り過ぎるだけで、町並みの上にある広大な唐梅館総合公園を訪れたことがありませんでした。ましてや、歴史に名高い小田原参陣に関わる重要な軍議が行われた場所であることも、今回の行事に参加して初めて分かったことでした。

来年チャンスがあったら、長坂商店街から唐梅館総合公園までの「軍議参上行列」を是非撮影したいなと思います。会場で頂いた資料には、軍議参上行列・騎馬十頭・若武者行列、総勢二百二十五名の名簿の一覧と、協賛団体・企業の芳名が印刷されてあります。

東山長坂地区民の総力を挙げての意気込みが感じられますし、400年前の歴史を大切にしている皆さんのロマンが感じられてなりませんでした。私も仙人鍋のいものこ汁をお代わりして頂きました。飲み物にはお茶やお酒があり、皆さんが本当に楽しんでいる様子が伺えました。
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