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            幽 玄 洞


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岩手の鍾乳洞

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私の家から車で1時間以内の所に幽玄洞(10月から岩手県一関市・旧東山町)があります。昭和56年にオープンした鍾乳洞ですが、あまりの近場でもあり、いつでも行けると言うことで訪れていませんでした。今回、洞窟シリーズに触発されて入洞してきましたが、平日でもあり貸し切り状態でした。

何の心の準備もなく入洞し、家に帰ってきてから資料や画像を整理したのですが、驚きの発見があり改めてこの洞窟の成因等に想いを馳せらせました。以下の説明は、案内板にあったものからの抜粋です。

昭和55年8月、3億5千万年前の地層が岩手県東山町で突如発見された。古生代石炭紀の石灰岩層中に形成されたクレバスに沿う珍しい洞窟で、昭和56年4月にオープンした鍾乳洞である。

この鍾乳洞は他に例を見ない特色を持っている。普通は水に溶けた石灰質が鍾乳石や石筍を作り、周囲の壁面はフローストンで覆われているのであるが、この幽玄洞は大部分がフローストーンに覆われる前に土砂が堆積し、フローストンをかぶらなかったものである。その為、他の鍾乳洞では見られない地層の生の姿(メロンの皮のような模様の素肌)、しかも、3億5千万年前の全国でも最も古い地層のものが直接見られるのである。



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幽玄洞は、新しく観光洞のために開発されたとの事で、洞窟の入り口下に事務所があり、坂を登ったところに洞窟の入り口前の資料館があります。

この部屋には、幽玄洞の成因の説明パネルや、開発工事の時に発見された化石等が展示されてあります。説明にはこう書かれたありました。・・中には詳しい説明がないので、ここでゆっくりご覧になってからお入りください・・。

この画像の奥が洞窟入り口になっています。ドアから入ると階段がありますが、歩く所は舗装されてあり、照明もほど良くて安心して歩けます。私は長靴を履きましたが、その必要はありませんでした。

最初に目に入ったのが、「豊乳浄土」と表示があった場所でした。5ミリ透明アクリル板で覆われて、はがき大の切り込み窓がありました。コンパクトカメラならともかく、一眼デジタルでの撮影はかなり困難でした。

かろうじて超広角レンズをのぞき窓に入れ、ストロボはアクリル板越しになりましたが、撮影された画像は素晴らしいものでした。ストロー、つらら石、石筍、そしてフローストーンに覆われた見事な光景です。

残念な事ですが、アクリル板は汚れ、水滴等がついてはっきりとは見えません。しかし、横幅1メートルもない通路の側に、こんな素晴らしい造形物があるわけですから仕方のないことです。

通路に出っ張った部分に、横向きに大きくなった感じの石筍(?)があります。この部分は通路で一番狭く、やっと一人が通れるくらいでした。

                           


潜龍の壁の手前からは、狭い階段で一気に下まで下がります。この階段には人工芝が張られ、手すりにはビールテープが巻かれているなど、入洞者の安全に気配りの配慮が感じられました。









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