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          黒森神楽・山の神舞


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山の神舞・・・

一人舞で、黒森神楽にとって最も大切な祈祷舞であり必ず演じられる。山仕事や農耕を守護する神であると同時に、山が船の航海や漁場の目当てになることから、漁業者からの信仰も深い。

力強く畏怖さえ感じさせる舞であるが、黒森神楽の山の神は当地方の古い伝承のとおり女神で、赤い面はお産で息んでいるからだとか、黒い背負い帯が子どもをおぶっているのを表していると言われ、安産の神として女性からの信仰も篤い。

この演目は黒森神楽で最高の荒舞と言い、巡行先や神社祭礼では必ず舞われると言います。解説では45分ぐらいかかる一人舞とのことでした。今回も神楽幕から出たときから迫力満点であり、動きも素早く、見ている私達を最高に引きつけます。時間にして35分近くかかっていました。舞手の疲労は大変だろうなあと思いましたから・・。


山の神舞 1・・神楽幕から出た瞬間、その迫力に引きつけられます。 山の神舞 2 山の神舞 3

三宝からまいたのは確か「米」でした。バラバラと飛んできましたが、撮影している私には拾うゆとりがありません。周囲の皆さんは我勝ちに拾っていますが、これは最高のお守りになります。
山の神舞 4・・三宝に入れた米を四方にまき散らします 山の神舞 5・・手にある米の粒が見えています。 山の神舞 6・・三宝の上に米粒が見えています。

解説文にあった黒い背負い帯、これを意識して後ろ姿を撮影してみました。見ようによって、確かに子どもをおぶっているようにも見えます。安産の神様として信仰されると言います。 山の神舞 7・・背中の幅広の黒い帯び、これが子どもをおぶっている姿に見えると言います。

剣を震っての邪気払い、これでは邪気ならず人の弱い心が入り込めませんね。とにかく迫力満点でした。この剣・・、かなり重そうでしたから「真剣」なのかなあと思いました。早池峰神楽では真剣を使うと話しており、模擬刀では演技に力が入らないとのことでした。
山の神舞 8・・剣を振るい空間を切り裂きますが、迫力満点です。 山の神舞 9・・剣が止まって見えていますが、実際は素早い動きで回されています。
山の神舞 10 山の神舞 11

面を外してからの舞はさらに激しくなり、あれれと言う間にかなりの高さまで跳躍します。足を曲げての跳躍ですから、見た感じの高さがすごいのです。気がついたときはシャッターチャンスが間に合いません。四回ほど跳躍したでしょうか、何とか撮影できていました。
山の神舞 12・・一瞬の間の跳躍です。カメラが追いつきません。なんとか撮影できたのですが・・。 山の神舞 13・・こういう動作の後にひょいと身軽に飛び上がります。

最後は舞手が大きな杯に御神酒(本物です)を入れ、会場の代表の方に献杯してもらいます。くれぐれも酒気帯び運転にはならないようにと、解説の方が笑いながら話していました。
山の神舞 14・・ほっとした表情で神楽衆に杯を出していました。 山の神舞 15・・会場の男性代表の方が杯を受けています。 山の神舞 16・・こちらは女性代表の方でした。