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           宮古市・黒森神楽


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黒森神楽の神楽幕です。国指定重要無形民俗文化財の文字が見えています。

黒森神楽は、山伏神楽に分類される民間の神楽で、宮古市山口に鎮座する黒森神社を本拠地としています。正月になると、神社の神霊を移した「権現様」を携えて陸中沿岸の集落を廻り、家々の庭先で権現舞を舞って悪魔払いや火伏せの祈祷を行います。夜は宿の座敷に神楽幕を張り、夜神楽を演じて人々を楽しませています。

この巡業は旧南部藩の沿岸部を、山口から北上する「北廻り」と南下する「南廻り」に隔年で廻村し、近世紀からその範囲は変わっていません。広範囲で長期にわたる巡業を行う神楽は全国的にも類例がないことから、平成18年3月
15日に国の重要無形文化財に指定されました。(※会場で頂いた資料、宮古市史編さん室から)


この公演は、岩手県立博物館「新指定文化財展」関連公演として博物館前の芝生広場で開催される予定でしたが、あいにくの強風で外での演舞が困難になり館内のホールで行われました。神楽幕を張った後ろには、ガラス越しですが雄大な岩手山の頂きがくっきりと見えています。大勢の神楽フアンの皆さんの前で神楽衆の熱演があり、初めて鑑賞する私でしたが満足して帰ってきました。次は、黒森神社での熱演を是非とも見たいものです。

各演目の解説文は、いただいた資料からのものです。


グランドホールの西側窓ガラス前に設けられた神楽演舞場です。神楽幕の上から見える岩手山の頂き、それはそれで雄大で良いのですが、撮影する私にとっては完全に逆光線になります。ですから、神楽幕の前で演じられる神楽衆の姿を中心に撮影しました。

今まで見てきた神楽の演舞は、高いところにある舞台での様子です。今回は同じフロア面、しかも撮影するために三脚を使用しますので前には出られません。それともう一つは、太鼓や笛・手平鉦の皆さんが神楽幕の前に座ります。残念ですが、正面からは舞手の全身像や足さばきが見られないことです。この配置のスタイルが基本ですと・・、解説の方が話されていました。

打ち鳴らし・・・

神楽が始まる前に、神楽衆が幕に向かって舞庭に丸く座り、太鼓・ 笛・手平鉦の囃子に合わせて打ち鳴らしの歌を歌う。神々を招いて神楽の始まりを告げ、天照大神が岩戸から出現するときに奏したという由来や神々の由来・ご利益が歌われる。

舞手は出てこないで、太鼓、笛を中心にして、両側に手平鉦の皆さんが八名程の皆さんが謡と囃子があげられます。
打ち鳴らし 1・・黒森神社神楽幕と太鼓。 打ち鳴らし 2・・演舞場の全景です。幕の上からきれいな岩手山が見えているのですが・・。
打ち鳴らし 3・・太鼓と笛の方、太鼓のバチ捌きがすごいテンポでした。 打ち鳴らし 4・・一対の権現様が祀られています。


ここからは、演目順に(清祓松迎山の神舞権現舞)サムネール画像を配置しました。サムネール画像をクリックしてそれぞれのページにお進み下さい。
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