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オ シ ラ サ マ
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最初に訪れたのは、鍋倉公園南部神社入り口にある遠野市立博物館です。展示第1室にはジオラマがあり、二体のおしら人形とバックのスクリーンに展開されるオシラサマ由来の物語が印象的でした。展示第2室には、「家々のカミホトケ」コーナーにオシラサマが展示されてあり、素朴だが生活の中にとけ込んでいた民間信仰の一端を伺えました。 |
<オシラサマ伝説> 昔あるところに貧しき百姓あり。妻ななくて美しき娘と一匹の馬を養う。娘この馬を愛して夜になれば厩に行きて寝ね、つひには馬と夫婦になれり。 ある夜父はこのことを知りて、その次の日に娘には知らせず、馬を連れ出して桑の木につり下げて殺したり。その夜娘は馬のをらより父に尋ねてこの事を知り、驚き悲しみて桑の木の下に行き、死したる馬の首にすがりて泣きゐたりしを、父はこれをにくみて斧をもちて後ろより馬の切り落とせしに、たちまち娘はその首に乗りたるまま天に昇れり。オシラサマといふはこの時よりなりたる神なり。(遠野物語第69話)・・・伝承園御蚕神堂資料より |
<遠野地方のオシラサマ> 遠野地方のオシラサマは、屋内神で、多くは養蚕の神とされております。家によっては目の神、家神として拝まれ、守り神、お知らせをしてくれる神とされております。呼び名も、オシラサマ、オコナイサマ、オクナイサマ、オシラオトケ、カノキジゾウなどと呼ばれています。 ご神体の芯木のほとんどが桑の木で作られ、頭を包んだ包頭型と頭を布から出した貫頭型の二種類があります。男神と女神あるいは馬と娘の顔が掘られております。(展示資料から) |
<包頭型> ご神体が内部にあり、布が上にかぶせられてあります。中にあるのが馬なのか、女性なのかは分かりません。 |
<貫頭型・馬> 馬のご神体です。左側のものは古くから拝まれてきたものですが、右側は荒削りながらも色々な表情を見せています。 何故か目を閉じて、寝ているように見えます。暗いところでじーっと見ていると、心に感じるものがありました。 |
<貫頭型・女性> 同じように女性のご神体です。古いものは、こけしのような形に見えます。 |
四方の壁に飾られている、色とりどりの一千体のオシラサマです。 参観者の中には、「感じるー、気持ち悪い・・」と言って早々にここから出る人もありました。 また、願い事を一心に書いている方もありました。 |
<青森のオシラサマ> |
<岩手のオシラサマ・ネット資料から> オシラサマを祀るのは1月16日で、普段は神棚に置いたり、木の箱にいれてしまっておいているものをこの日は出し、新しいセンダグ(着物)を着せ座敷に飾り、拝みます。 |