location:uchinome.jpトップ>岩手の鍾乳洞紫波町・船久保洞窟 1>その2


つらら石の様子 1 つらら石の様子ですが、天井からつららのように成長しているものはあまり見られなく、横に広がっているように見えます。この場所は比較的揃っていると思いました。
つらら石の様子 2 天井から一面に広がる、横幅のあるつらら石です。あちこちの鍾乳洞で鍾乳石(特にもつらら石・石筍)を見ると、単純な形のつららや筍状のものが少なく、曲がったり、横に広がったりと、その洞穴特有の形になっていることが分かります。

長い時間をかけて成長していく過程で、どのような化学的物理的変化があるのか興味が湧きます。
つらら石の様子 3 横幅のあるつらら石という事になるのでしょうか。

船久保洞窟では、このスタイルのものが多かったように見えました。


フローストーン(流れ石とも言う)の名前の通り、浸食された石灰岩を覆って様々な形を見せています。この洞窟の場合、茶色っぽいものが多かったように思いました。 フローストーン 1
フローストーン 2 フローストーン 3


カーテンの部分ですが、大きなものは見つけられませんでした。フローストーンがひだのようになって成長し、さらには幕(カーテン)の様になっていく過程だと思われます。 カーテン 1・・・これから成長するのでしょうか
カーテン 2 カーテン 3・・・入り組んだ様子が見られます


石柱・・・かなり黒ずんでいます 一番奥まったところにほこら状(照明がない所)の部分があり、ここには石柱の大きなものが二本あった。何故か、色が黒っぽくなっていました。
ウミユリの化石でしょうか 戻りながら、「ここに化石があるのですよ・・」と言われ見たらウミユリの様だった。LEDライトで確認したら、幽玄洞の岩盤と同じ石灰岩にフローストーンがついており、化石があちこちに見えています。

この場に説明板があればなあ・・と思ったし、言われないとちょっと気が付かない場所であった。もちろん暗くてはっきり見えないのですが・・。
ライトに輝く方解石の結晶 支洞の様に奥まった部分が、LEDライトの光に輝いています。白っぽく粉を吹いたように見えるのが、方解石の結晶です。

よく見ると奥の方に石筍があります。


最高のできばえの場所です。巨大な柱の表面がフローストーンやつらら石状のもので覆われ、思わず宮殿にあるシャンデリアが目に浮かびました。宮殿の間とでも名付けたいような、素晴らしい場所です。この2コマが今回のお気に入り画像です。

可能であれば、この場所にスポットライトでも当てて入洞者に見せてもらいたいなと思います。照明がバックの壁にあり、ちょっと見ただけでは素晴らしさが分かりません。内部の説明も、名称札も一切ありません。一緒にいる管理人松坂さんの説明のみでした。宣伝していないので、あまり人が来ませんよとのことであった。冬になると、入口近くの通路に無数の氷筍が出来て高さは90センチぐらいになり、見に来る人がいますよとのことでした。

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お宅の山ですかとお聞きしたら、「そうです」と返事が返ってきました。近くにもう一つ洞窟(百沢鍾乳洞)があるが、人の入られる状態ではないので閉鎖してあるとのことです。

以前の事だが、東山ケービングクラブの方々が調査した結果、この洞窟の下に水の通路がある様で、別の洞窟があるかも知れないとのことでした。

ここはかなり古い年代の鍾乳洞であり、水の流れもないし、色の様子から古いなあと思われます。安家洞の色と似ている感じがしたし、内部の色は黒っぽい部分や茶色っぽい部分が多かった。

松坂さんの説明をお聞きして思ったのですが、規模は小さいものの、内陸の近場にこんなにきれいな洞窟があったなんて知りませんでした。近場だからこそ気軽に見て欲しいと思う反面、宣伝が必要でしょうし、松坂さん一人の付きっきりの説明ガイドでは、対応するのに大変だろうなあと思います。しかし、説明してくれる松坂さんは丁寧に応えてくれますし、なによりもその笑顔が印象的でした。また機会があったら訪れてみたいと思います。

※説明テキストの内容は、松坂さんの説明のメモから作成しました。また、洞窟の撮影画像を公開する事について
  は、松坂さんから了解を得ています。

  入洞希望の方は、希望日を事前に松坂さんに連絡するか、直接自宅を訪れて伝えてください。
  岩手県紫波町船久保百沢80-1 (019-676-2764)

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