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あちこちで見ることが出来る洞穴サンゴです。岩の壁面一面についているものや、丸くて粒々状のもの等色々ですが、ふれれば簡単にぼろりと落ちてしまいます。二コマ目のものは、横に右水平方向に伸びています。これは造られていく過程で同じ方向に風が吹き、そのために飛ばされて横へ横へと成長していることを意味します。この場所の説明文によると、入り口方向に向かって伸びていると言います。何故でしょうか・・・、その理由はお分かりだと思います。

洞穴サンゴ 1・・・一面についている部分と草でない部分があります。 洞穴サンゴ 2・・・中央部は横に伸びています。
洞穴サンゴ 3・・・拡大してみました。 洞穴サンゴ 4


洞内が明るくなったので、気をつけてみると無数の化石が目に入ってきます。白い部分はウミユリの化石で、大きなものは長さで15センチほどあります。

太古の昔、北上山地は海底にありました。そこで生育していた生き物は石灰岩の中に残されています。この場所は通路の上にありますので、じっくりと見つめて想いを太古の昔に巡らすと、当時の様子が浮かんできます。

東山町にある幽玄洞にも、化石がむき出しで見られる場所があります。
ウミユリの化石 1・・・うん億年前の海底を歩いています。
ウミユリの化石 2・・・丸いのは茎の断面で、はしごのように見えるのは茎の部分でしょうか。 ウミユリの化石 3・・・なんと長さが15センチほどあります。皆さんが歩く場所なので土が付いています。


ポットホールという穴です。決まった場所に天井から落ちてくる水滴が、長い時間をかけて石灰岩を穿つ事によって生じるものです。どの位の年月が経過しているか知る由もないのですが、気の遠くなるような話です。窪みの中には、細かい砂のようなものが入っています。
ポットホール 1 ポットホール 2


画像ではよく分からないのですが水が流れています。入り口から入って天井が高くなった場所で見られるのですが、滝観洞を浸食している洞内の川が地下にしみこむ場所のようです。この先は地下水になっているのか、洞穴前の沢に流れ落ちているのかは分かりません。
洞内を流れる水の出口でしょうか。ここら辺でなくなっています。 穴の向こうに流れがあります。じっと見ていると目のように見えてきます。

映画「八つ墓村」のロケ現場。 おなじみの映画「八つ墓村」のロケ現場です。映画は見ていますが、まさかここで撮影したとは知りませんでした。ロケ現場の表示は何カ所かありますが、今日のように大勢の皆さんが入っていれば気になりません。

二年前に入ったときは、内部にいるのは私一人で、蛍光灯がパカパカ点滅していました。私は一人でも、暗闇でも怖くはないのですが、この時ばかりは嫌な気分になったことを思い出します。
小規模ながら凄い音で流れ落ちる小滝。 「天の岩戸の滝」の手前にある「小滝」です。この場所の水の音もかなりありました。

小滝から程なくして最終地点の「天の岩戸の滝」になります。もの凄い水量で水しぶきが身体にぶつかってきます。たちまちずぶ濡れになりそうなので、撮影は断念しその場を離れました。この滝は、冬場か真夏の渇水期にしか撮影できないですね。重い三脚を運んできましたが、使えませんでした。

広間の天井からはロープが二本下げたままになっていました。

洞内に祀られた観音様 前回は気がつかなかったのですが、小滝の近くに観音様が祀られていました。隣の白蓮洞には、至る所に観音様が祀られ今なお信仰の対象になっています。

洞くつ観音・・・
この観音像は、皆様の洞内探勝のんぽ安全と交通事故防止を祈願して、昭和45年3月に建立したものです。


内部の照明と通路の手すりが新装され、老人クラブの皆さんの手により十年ぶりに清掃が行われた新装滝観洞です。照明が明るくなり歩きやすくなった反面、そのうちにカビが生えて色が変化するのだろうなと危惧します。かつての人気があった当時とまでは行かなくても、今度のインターの開通で鍾乳洞フアンの注目を受けることは間違いないでしょう。

もう一つの話題は、「天の岩戸の滝」上層部に新たに発見された大ホールの存在です。ここには現在の滝観洞では見ることの出来ない純白の鍾乳石があり、神秘的な雰囲気の場所があると言います。しかし、一般の観光客が立ち入ることが出来ない場所でもあります。何しろ天の岩戸の滝の上層部へ35mをロープで一気に登り、身体がやっと通れる隙間を一時間半歩かないと行けない場所です。

岩手に住んでいてあちこちの鍾乳洞に入りますと、広大な北上山系には未発見の鍾乳洞が相当あると思われます。しかし、私を含めた一般の観光客が立ち入られるのはその内の極々一部なのです。大きく広がる山並みを見ながら、未知の鍾乳洞に想いを馳せるのも楽しいものです。
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