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        野生動物との遭遇(クマ)


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平成17年8月の末でしたが、息子と二人で江刺市の種山高原を散策してきました。山道を歩いていたら、なにやらガサガサと音がしています。周囲には人陰もないのであれれと思っていたら、「クマではないか?・・」と息子がつぶやいています。その言葉を聞いて、数年前にクマと遭遇し写真を写したことを思い出しました。

平成10年(1998年)8月中旬の昼頃、息子の運転で紫波町にある山王海ダムに向かっていた時のことでした。ダムの堰堤までは曲がりくねった狭い道路でしたが、カーブを曲がったところで道路端に大きな黒い犬が土を掘っていました。こんな所で何しているのかなと思ったら、犬がひょいと顔を上げてこっちを見ました。

距離にして3mもあったでしょうか。 「おおっ・・、犬じゃないクマだ・・」。ダムの写真を撮るためにカメラが手元にあったので、助手席の窓を開けてカメラを向けたのがこの画像です。私達もびっくりしたが、夢中になって穴掘りをしていたクマはもっと驚いたのでしょう。ひょいとこっちを向いて、一目散にやぶの中に逃げていきました。時間にして1分は無かったと思います。

私達は車の中です。怖いなんて言う感じはなかったのですが、さすがに車から出て追跡する勇気はありません。大型のクマではなかったので、若い子グマだったのでしょうか。もしかすると、付近には母クマが居たのかも知れません。それにしても、初めての体験でしたから驚きました。


これから季節は秋になり、山にはクマ達の好物の実がなります。あちこちの山には、クマが出るので注意してくださいという立て札が立てられています。また、実際に山でクマと遭遇し怪我をしたというニュースが聞かれます。クマも山にいる内は良いのですが、人里近くに出没すると危険動物と言うことで、ほとんどの場合射殺されてしまいます。人と野生動物の棲み分けがつかなくなった場合、クマの場合は悲惨な結果に終わることが多いのですが、傍観者の立場では何とも言いようのない気持ちになります。願わくば、人里に降りてくるなよ・・と祈るしかありません。

この画像は、APSカメラで撮影したフィルムからスキャナーで取り込み画像化しました。