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           キアゲハの幼虫

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カラタチにつくアゲハチョウの幼虫と違い、キアゲハの幼虫はセリ科の植物が食草のようです。水路脇の土手や畑にセリが生えていますが、気をつけてみると丸々と太り黒と緑の幼虫を見つけることが出来ます。

今回撮影した機材は、フィルムカメラ時代に購入しお蔵入りしていたマクロレンズと、リングストロボを使って撮影しました。通常、フィルム時代の機材はレンズはともかく、ストロボ関係はデジタルカメラには自動露光では使えません。今回、ペンタックスistDSがリングストロボを使えると言うことが分かり、早速試してみたのがこの画像です。

レンズは昔のネジマウントですからアダプター変換をし、50ミリレンズに接写リングをつけ、ピント合わせと絞り込みは手動操作というやっかいな手順ですが、ドアップ撮影でも自動露光が出来たようです。どうやらお蔵入りしていた接写器具が、デジタル機能とうまくマッチングしていて嬉しくなりました。

昔のペンタックスユーザーにとって、これほど嬉しいことはありません。何しろ機材が沢山ありますので・・。
前から見た幼虫 セリの葉を食べている最終令キアゲハの幼虫です。生まれた頃の幼虫は黒っぽい色ですが、脱皮を繰り返し成長するにつけて体長5センチ、太さ8ミリぐらいの丸々と太った状態になります。

周囲の緑の中に、更に鮮やかな緑色をしています。
斜め上から見た幼虫 頭部を斜め上から見たものです。ここにも緑と黒の模様があり、全身迷彩色まがいの様子です。鋭い爪が左右三本ずつ(3対)ありますが、これが将来の脚になるのでしょう。

つかまっている部分が、セリの茎の部分になります。
斜め下から見た幼虫 斜め下から見た様子です。滑らかな背中に対して、下の部分(腹部?)はぶよぶよしたくびれがあり、まるで
太りすぎの状態に見えます。
落ちないようにしがみついている幼虫 幼虫に触れて動かして見ました。なんとなんと、あのでっかいからだがぐるりとまわり、セリの茎から落ちないようにしがみついています。

太った状態の体節には巨大な足がついていて、しっかりと吸盤のようにくっついています。それにしても、太った状態なのに軟らかい身体です。
口の部分の拡大 じっとしていない幼虫でしたが、なんとか顔のアップを狙ってみました。拡大画像で見ると、口の中からいぼいぼのついた舌のような物を出しています。これは私も始めて見たものです。