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          平泉毛越寺の紅葉  


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中尊寺の紅葉を観てから、隣にある毛越寺(もうつうじ)を訪れました。中尊寺と並び、特別史跡・特別名勝としてあまりにも有名な平安期浄土庭園が残されています。私としては、訪れる回数が圧倒的に毛越寺の方が多いのです。 残されている大泉が池を中心に、広い庭園内に残された当時の土塁や礎石に、平安時代の優雅な様子が想像できる場所でもあるからです。

紅葉の見栄え的には、中尊寺とは全く違います。中尊寺とは違い、広い庭園内を池の水面に写る風景を愛でながら、ゆったりとした気持ちで散策することが出来ます。発掘された当時の鑓水を使った曲水の宴、初夏のあやめ園鑑賞、秋の紅葉、冬の常行堂二十日夜祭り、その都度訪れて当時の雰囲気を偲んでいます。

毛越寺について(頂いた資料から抜粋)

現在、堂塔伽藍こそ焼失したが、当時の土塁・堂宇・回廊の基壇・礎石などを残し、平安時代の伽藍様式を知る上で最も貴重な遺跡として保存されている。

また、浄水をたたえる大泉が池と中島、その周辺には州浜、荒磯風の水分、浪返しにあたる姿の立石、出島、築山、鑓水跡の石組み等を配し、とくに新しく鑓水跡がほぼ完全な形で発見、復元された。



正面から入ったところにある毛越寺本堂です。紅葉の中にある句碑は、元禄二年(1689年)旧五月、この地を訪れた芭蕉は、悲運の義経主従をしのび、次の句をを詠んでいます・・夏草や兵どもが夢の跡・・。ここには句碑が二つあり、残されている当時の句碑とその後に建立されたものとがあります。
毛越寺本堂前の様子です 松尾芭蕉の句碑のある場所の紅葉
冬の虫除けをした松とその中にあるもみじ 松と杉の間にあるもみじ


毛越寺のシンボル的な存在の大泉が池です。資料によると、塔山を背景にした典型的な浄土庭園で、池は南大門から中島、さらに円隆寺へと続く二つの橋で東西に二分される。かつて、この池に龍頭鷁首(りゅうとうげきしゅ)の船を浮かべ、管弦の楽を奏したという・・・。

風がなく鏡のような湖面で、周囲の風景や青空がくっきりと映り、浄土庭園の表現ぴったりの一時です。中尊寺に比べて外国人の団体が見られなく、午後の時間のせいもありゆっくりと紅葉を見ることが出来ました。
大泉が池の出島石組みと、その奥にある池中立石 水面に映る紅葉と池中立石、そして龍頭鷁首(りゅうとうげきしゅ)の船
池の西側から見た様子で、池の中に見えるのが中島です 池の東側にある州浜の様子


池の南西側に作られた築山の部分です。この築山は、南東部に位置する出島石組と対応の位置にあり、海岸の岩山の景観が表現されていると言います。この場所は日陰になり、紅葉は逆光の位置になりました。
築山の石組み 築山の反対側にある丘のもみじ
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