location:uchinome.jpトップ>自然の表情>風景の表情2006紅葉を訪ねて平泉毛越寺の紅葉 1>その2

 サイトマップ


州浜の対岸奥にある常行堂です。この堂は、享保17年(1732年)仙台藩主伊達吉村公の再建によるものです。祭礼は正月二十日で、古式の修法と、法楽としては重要無形民俗文化財「延年」の舞が奉納されます。私もこの時訪れて、男衆の繰り広げる極寒の行事を見ました。

今はひっそりと秋の日差しを浴びていますが、このお堂の前で、蘇民袋争奪の肉弾戦が行われます。また、池の側には苔むした屋根の鐘楼があり、いくばくかの寄進をすれば願いを込めた鐘付きが出来ます。
274年前に仙台藩主が建立した常行堂 常行堂前にある鐘楼です


常行堂の西側にある芝生の中を流れる遣り水です。ここで毎年、華麗な行事の「曲水の宴」が行われます。今年は悪天候で中止されたようですが、来年は訪れたいと思います。

遣り水は、山水を池に取り入れるための水路である。水底には玉石を敷き詰め、蛇行する流れに水切り、水越し、水分等の石組を配いする。水辺に咲く四季の草花と相まって、素晴らしい景観を形作っている。平安時代の完全な遺構としては、日本唯一のものである。(いただいた資料から)
曲水の宴が行われる遣り水の芝生 この遣り水の中を杯が流れ、流れに合わせて和歌が詠まれます


池周辺の紅葉の色々です。午後3時近くになっていましたので、色光がやわらかくなり黄色みが強くなっきましたた。ですから、いつもより木々の葉が色鮮やかになっていました。
池周囲の紅葉色々 1 池周囲の紅葉色々 2
池周囲の紅葉色々 3 池周囲の紅葉色々 4


池の東側から、完全な逆光でもみじの中を撮影したものです。画像では一部しか見られませんが、そこに陣取って撮影していると時間を忘れるほどでした。平安時代の人々(もちろんこの場で見られるの貴族の方だけですが)も、同じ光景に見とれて歌を詠んだり、雅楽を奏でたのでしょうか・・。きれいだなあと思う心は、時代や身分が違っても同じですね・・。柄にもなく、そんなことを思う瞬間でもありました。
逆光を受けて輝くもみじの紅葉 池の水面との対比がきれいなもみじの紅葉
               平泉毛越寺の紅葉1に戻る →