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         陸中海岸・赤平金剛


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船越半島の先端部に、標高504mの霞露ケ岳があります。古来から秘境でもあった霞露ケ岳は、容易に人を寄せ付けない人跡未踏の場所でもありました。この山頂中腹付近から、東斜面が一気に太平洋に落ち込み350mもの断崖絶壁になっています。地元の人は、この断崖に赤平金剛と名付けています。

1965年(昭40)の五月頃だったと思いますが、この場所に船で来たことがありました。それ以来の訪れですから、およそ40年ぶりに眺めることが出来ました。クルージングのガイドさんは、外洋ですから揺れがひどいので気をつけて下さいと繰り返して話されていました。天候が曇り空でもあり、すかっとした風景にはなりませんでしたが、しばらくぶりに目の当たりにした赤平金剛でした。


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断崖が落ち込んだ先には、かつて断崖の一部であったと推定されるいくつもの小島が見られます。この岩石をよく見ると、色合いや傾斜している角度まで陸地と一致します。

地図には赤島とありましたが、波の状況で近くまではいけませんでした。この赤島の正面から見ると、島の中央には大きな穴が開いています。
赤平金剛の近くにある小島です。島全体を構成する地層が、弓なりになって居るのが観察されます。地質年代の巨大なエネルギーがなせるものです。





次の画像は波打ち際の海蝕洞の様子です。同じように見える岩石も、その成分によって周囲と比較して柔らかい部分があると、長年の波の作用によって削られ大きな穴が開いていきます。

中はどれくらいの奥行きがあるのでしょうか。地元の人で入ってみた人が居るのでしょうか。このような海蝕洞はあちこちに見られていました。
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