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船越半島の先端に霞露(かろ)ケ岳があり、その麓に漉磯(すくいそ)地区があります。当時のことですが、一世帯だけがここで生活されていたと思います。当主のお祖父(確か七兵ェ衛)さんは、以前はまたぎの生活をなさっていたと聞いていました。 1965年(昭40)船越中学校当時、この家の次男坊が私のクラスの生徒さんでした。山越えをして麓の大浦まで来るのに、徒歩では大変なので馬に乗ってきていたはずです。秋のことでしたが、家庭訪問をかねて遊びに行くことになり私はオートバイで出掛けました。現在では立派な道路が出来ていますが、当時は山道でもあり道路は開発中だったと思います。 彼の家から東側に斜面を下ると漉磯海岸に出ることが出来ます。砂浜から見た海岸の様子や、崖の上(100m以上あったでしょうか)から撮影したのがこれから紹介する画像です。この画像もリバーサルフィルムからスキャナーから読み込んだものです。 砂浜にそびえ立つ断崖の上から撮影した写真は、あれから40年経過していますがはっきりと覚えています。今だから言えるのですが、崖の真上にある松の木にしがみつき見下ろして撮影しました。若い頃とはいえ、かなり無茶な撮影をしたものです。それだけに、太平洋の荒波が打ち寄せ居る迫力ある光景が忘れられません。 |
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