ＮＯ．１７９　金ヶ崎町・永岡蘇民祭

１月から２月の厳冬期に、岩手では十ヵ所で蘇民祭が行われます。昔から人々の生活を脅かしてきた災害からの守り、健康で安穏な生活への願い、食の保証である五穀豊穣等々、蘇民将来の故事に習い蘇民祭が行われています。

蘇民祭にがっちり惹かれている私にとって、厳冬期の夜間に行われる蘇民祭参観は想像以上に大変です。

１月２９日の夜でしたが、お隣金ヶ崎町で「おらが村の永岡蘇民祭」の前夜祭が「功徳山　観音寺」で厳かに行われました。

例年にない大雪の墓地、松明を掲げて参道を登る行列を待ちました。雪の多い境内は歩くのも大変ですが、参道の両側には多数の松明の明かりが置かれ、幻想的な場面を見せてくれました。

また、厳粛な護摩焚き法要も撮影することが出来て、寒さも辛さも吹き飛んだ気分になりました。

画像は、観音寺の東階段を登ってくるお山登りの皆さんです。大きくて重そうな松明ですが、周囲を明るく照らしていました。

　　　　　　　　　　　(2011.01.29　撮影)