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花びらのまくれ上がりの隙間から雄しべの葯とめしべの柱頭が見えています。

NO.367 やっと咲き出したカタクリの花

前回の表紙画像で報告しましたが、やっとつぼみが出て今にも咲きそうと思い込んでいたのですが、あれから二週間後の昨日七日にやっと一輪の花が咲きました。

今年のつぼみを持ったカタクリは、数えてみると三十個ほどありますのでまあまあの状態と言えます。しかし、何故か全体に背丈が低く生長しきっていない事に気がつきます。

一番の原因は天候不順による気温低下のせいと言えます。以前から気になっていることは、限られた場所に密植している関係上栄養不足になっているのではないかと言えそうです。

近場にあるカタクリ農場の場合、密植してはいますがすごく広い面積ですから一つ一つの個体の栄養状態までは気配りが出来ないと思われます。

花びらがまくれ上がりがまだまだ不足ですから、これから花びらがまくれ上がり雄しべの葯(やく)とめしべの柱頭がもっと伸びてきます。カタクリは自家受粉をしませんので、隣の葯をつまんで柱頭に付けてやる仕事が待っています。

本来であれば飛来する虫達の仕事なのですが、種子を採取する関係から春先の楽しみになっています。山野にあるカタクリはヒメギフチョウなどが飛来して受粉を手助けています。

           (2017.04.08 撮影)

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