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     奥州市江刺区梁川・ほたる観察研究会


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観察会会場の田んぼと農道です。午後8時半頃の様子です。

第2回ほたる観察研修会

日頃、「獅子・ほたるの舞う里梁川地域協議会」の活動にご理解ご協力をいただきありがとうございます。このこといついて、刈草の焼却処理禁止、薬剤散布の最小限化など、地域でほたるの棲みよい環境づくりに協力いただいております。今年も期待できそうです。ついては、次のとおり観察会を行います。お出かけください。

日時:7月10日(土)午後7時30分
場所:栗生沢集落センター

午後8時から観察開始、栗生沢集落センター〜利三郎橋〜白山神社周辺

※無料「すいとん」サービス、開発中の特産品「おやき」・「豆銀糖」等おみやげコーナーあり


栗生沢の現地は、春に一本桜を撮影中に樹齢500年とも言う「種蒔き桜」と、その下にある古い遺跡である支石墓を発見した事から始まります。知人の紹介で、小林自然を守る会会長Oさんと知り合い、当地の歴史や桜の木にまつわる色々なお話をお聞きしました。

その時のことでしたが、数年前から無農薬圃場で古代米を植えたり、ホタルの舞う里を再現するために自然環境の復元を地域の皆さんで取り組み、ホタルの生息が確認されるようになり、昨年観察会を行ったと言うことでした。

ご案内いただいた私は早速でしたが訪れてきました。家から現地までは車で20分ほどかかります。



開発中の特産品「おやき」・「豆銀糖」等おみやげコーナーあり・・・と書かれてあるように、地域で開発中の「おやき」と「たねまき(豆銀糖)」が販売されていました。

地域活性化のための取り組みとして注目されますね。
開発商品の販売 1
開発商品の販売 2 開発商品の販売 3
開発商品の販売 4 我が家でも「おやき」と「たなまき」を買い求めてきました。ユニークだなあと思ったのが、商品パックに貼られたあるシールでした。

拡大画像ではっきり見えますが、鹿踊りのキャラクターの尻が光っている・・・ホタルなのです。どなたのデザインかわかりませんが、地域の特徴ををはっきりと表現しています。

開会式にて・・・

午後7時半、暗くなりかかった集落センター広場で開会式が行われました。車もかなり駐まっていましたが、子ども達の賑やかな声が聞こえてきます。

ここでは獅子・ほたるの舞う里梁川地域協議会会長のKさん、小林自然を守る会会長のOさん、梁川小学校長からの挨拶を紹介します。

報道関係の方も何名か訪れ取材していました。    


集落センター前広場に集まった皆さん。
獅子・ほたるの舞う里梁川地域協議会会長

獅子・ほたるの舞う里梁川地域協議会会長挨拶・・・

おばんでございます。お集まりいただきました有難うございました。今日は天気が悪かったのですが、日頃の皆さんの行いが良くて晴れて参りました。そう言うことで今晩はホタルが沢山飛んでいると思います。

今日は昨年に続き二回目という事になります。昨年は60名ほどの参加でございましたが、今日は100人ぐらい居るのかなと思っています。わざわざ遠いところからお出で戴きまして有難うございました。

皆さんもご存じだと思いますが、栗生沢は500年以上前からの種蒔き桜というのもございます。今回はホタルということで、何回もこの地に足を運んでいただいている方が沢山あると思います。

観察場所は、桜の木の手前から入っていく道路がありますが、ゆっくり歩くと一時間ほどかかると思います。

環境が良くなったと言うことで、多くの方々の協力をいただいてホタルが沢山出ております。ゆっくり楽しんでいただきたいと思います。

小林自然を守る会会長

小林自然を守る会会長挨拶・・・

お晩でございます。小林自然に親しむ会というものを作って、今年で6・7年になります。コバビー(当地の無農薬栽培圃場)で無農薬で古代米やみなくちもちを作っているわけでございます。今、会長の方からお話しがありましたので、別なことをお話ししたいと思います。

今晩のコースは、この道路を下がって川に出ます。川の側には記念碑が建っております。それは利三郎橋、今は道路が違いまして脇に崩れかかった石橋がございます。今はきちんとしたコンクリートの橋が出来ています。

・・・ここは野手先から人首まで通るメインストリートであったようです。木で作った橋がしょっちゅう壊れるので、石橋にしたいという事で、利三郎さんが160年ほど前にみんなに協力をもらって橋を作ったということです。

この地区に皆さん方にお出でを戴きまして大変有難うございました。

梁川小学校長

梁川小学校長先生より・・・

今晩は、今日は梁川小学校の子ども達だけではなく、ほかの小学生中学生もいらっしゃっると思って嬉しく思います。ここのホタルだけではなくあちこちに居ると思われますが、それを当たり前にしないで、子ども達に見せたい、または色々の人達に紹介したいと言う活動そのものが、本当に価値があるなと感じております。

地域の宝について取り上げるとか、または増やすように活動すると言うことはとてもありがたく思いますし、ずーっと続いていけばいいなと感じております。続く力の基になるのは皆さんの参加だと思います。去年もお邪魔しましたが、また人数も増えていてとても嬉しく思います。


すいとんサービス・・・

開会式で会長さんからお話があったすいとんです。地域のお母さん方が心を込めて作っていただきました。

今日はお母さん方にすいとんを作っていただきました。ホタルを観察する前にすいとんを食べていただいて、それから暗くなると思います。まず腹ごしらえをしてから、ゆっくりと観察していただきたいと思います。
すいとんサービス 1・・・はい、召し上がれ。
すいとんサービス 2・・・盛りつけるお母さん達。 すいとんサービス 3
すいとんサービス 4・・・無心に食べる子ども達。 夕食後でしょうが、心のこもったすいとんを頂きました。無心に味わっている小学生を「パチリ」です。突然光ったので驚いたと思います。

ホタルなのですが・・・

何とかホタルを様子を撮影したくて、皆さんの後からついて歩きました。正直の所、本式に構えた撮影するのは今回が初めてのことでした。

残念ですが、ホタルは居ますが農道脇や田んぼの中で光って居るだけで、飛んだ居るのはほとんど見あたりませんでした。群舞の様子を思っていましたので失敗でした。

そう言えば、ホタルが飛び交う条件が色々あったなあと後で思いました・・・残念・・・。


ホタルも1匹居ますが星空が写っていました。
偶然ですが10秒間露光したら、ホタルが動いてくれました。点滅しています。。 接近しているのですがはっきりしません。星が写っていました。


テクニカルメモとして・・・

肝心のホタルの観察状況ですが、もっと多くのホタルが飛び交うことを期待したのですが、農道の両側の田んぼにちらりほらりと見える程度でした。飛び交うホタルは多くなく、気をつけて見ていると「あーっ飛んだ・・」と言う程度であり、撮影することは出来ません。

私は一番最後について三脚をセットし、ホタルの光めがけてレンズを向けます。しかし、かなりの距離がある上に光が小さすぎるので、カメラの機能としてピントが合わずシャッターが切れません。仕方ないので、全部手動にしてホタルの居るあたりにレンズを向けて10秒ほど露光してみました。

苦労しましたが、家に帰り画像を調べたらピンぼけがほとんどで使える画像が3コマしかありませんでした。


ちなみに当地のホタルは調べてみたら「ヘイケボタル」です。初日に参加したときに、道路で光っていたホタルを二匹捕獲し家に落ち帰りました。うん年ぶりに家の中で光っていたホタルです。身体検査で測定したら、10ミリと12ミリの二匹でした。ヘイケボタルルの特徴とも言える、頭部の下に続く赤い胸部の模様の黒い部分を確認し、私なりにヘイケボタルと断定しました。

また、偶然でしたが、10秒間露光中にホタルが動いたようで、点滅状態の光が10個ほどありました。資料によると、ヘイケボタルの発光時間は1秒間と言いますので、理屈に合うことにもよります。


観察会の会場です。午後8時半頃の様子。 3日後の様子・・・

何とか撮影したい想いがつのり、3日後に再度現地を訪れじっくりと観察し撮影してみました。撮影感度を思いっきり高くし、手動でピント合わせ(ファインファーをのぞきスポットLEDで照らしてのピント合わせ)をします。

ライトをつけるとホタルの発光はしばらく止まるので、光り出すまでじっと待つしかありません。したがって、飛んでいるホタルの光跡を撮影すること出来ません。          
午後8時前の農道の様子ですが、肉眼でははっきりしないのに何とか農道が分かるように写っています。下の画像は田んぼの様子です。何とかホタルの光が写っていました。
田んぼ脇のホタル 1 田んぼ脇のホタル 2
田んぼ脇のホタル 3 田んぼ脇のホタル 4

午後8時半頃ですが、農道脇の田んぼの側で光っているホタルを見つけ、可能な限り接近し撮影してみました。露光時間は15秒だったと思います。

ホタル独特の発光ですが、15秒ともなると動いたり発行間隔等のずれが出てきます。3コマ目からは少し距離がありましたが、田んぼの中でひかるホタルの集まりを見つけて撮影したものです。

ホタルに接近 1
ホタルに接近 2 田んぼの中で光るホタル 1
田んぼの中で光るホタル 2 正直の所、、ホタルの撮影はかなり大変だと思います。新聞記事等で群舞の光の軌跡を見せられますが、大型のゲンジボタル等か、大量のホタルが群生し飛んでいる時でないとまず無理だと思いました。これからの課題にしておきます。

本当にうん年ぶりに観たホタルです。我が家の周辺は、昔ながらの水路や小川が無くなり、コンクリート製の水路です。ホタルだけではなく、今まで普通に見ていた水生昆虫が居なくなるのは当然です。