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         平泉中尊寺・大節分会

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節分の豆撒きは、招福の嘉例、立春大吉を迎える行事です。中尊寺の節分会には、歳男・歳女そして大相撲関取を迎え、近隣からも大勢の人が参集し、おかげさまで毎年境内がとても賑やかです。

ことに、中尊寺伝承の『魔滅大師』(まめだいし)は、七難を払う護符であり、現今の不況を乗り切る心意気を示すものとして好評を頂いております。節分の護摩祈祷を申し込んで元気をいただき、魔滅大師の各家の玄関・戸口に貼って吉祥の印とされますよう、ご案内申し上げます。本年は、高砂部屋のモンゴル出身力士朝赤龍関を迎えます。

※平泉町観光案内から



中尊寺本堂の入り口です。 天気に恵まれた2月4日の午後、大節分会の様子を撮影するために中尊寺を訪れました。例年ですと雪がある時期なのですが、今年は全然なく春先のような日和でした。

中尊寺の入り口階段です。当日は凄い人出であり、この門をくぐったら境内が多くの人が待っていました。
きれいに飾られた本堂前の様子です。今、本堂では御祈祷が行われていて、皆さんは、豆まきはまだかなあと待っていました。 中尊寺本堂前の様子です。きれいな色の幟が四本差飾られていて、「天に花咲け」「地に実なれ」「福は内」「鬼は外」と書かれてあります。

本堂の前には豆まきの壇があり、その前には御祈祷を受けた商店や企業の名札が数多く飾れています。


勢揃いした歳男・歳女の皆さんです。手に持つ枡には落花生が入り、名前と年齢が書かれてあります。

揃いの裃姿の歳男・歳女(厄年、還暦の方々)は、本堂内で御祈祷を受けた後、自分の名前の書かれた枡に落花生を入れ待機します。

進行役の方でしょうか、大きな声で「口上・・」と述べてから幟に書かれている言葉を読み上げます。それに引き続き全員で唱和をし、「福は内・・」の唱和後から枡に入った落花生を壇上からまきます。

 

口上を述べながら、それぞれの思いを込めて豆をまく皆さん。明るい表情がすてきです。 枡に書かれてある年齢と名前が読み取れます。61歳の還暦の方と、女性は33歳の厄年のかたが多いように見えました。

皆さんの表情がすごく明るく、豆をまく人の願いが伝わるようです。拾う方は両手を上げたり、帽子やビール袋を高々と上げていました。
朝赤龍関の大きな手から、大量の豆がまかれています。右端の方が父親です。とにかく大きな枡でした。

特別参加の「朝赤龍」関親子です。木立の影で隠れていますが右端が父親でした。皆さんより大きな枡には、立春
大吉と書かれてあります。

大きな枡に沢山の落花生、拾う皆さんも必死でした。

 



平泉町内の幼稚園児と朝赤龍関親子の豆まきの様子です。昨年も参加された朝赤龍関ですが、子ども達と一緒に大きな手で落花生をまいていた笑顔がすてきでした。
園児と一緒に豆をまく朝赤龍関親子 1 園児と一緒に豆をまく朝赤龍関親子 2 園児と一緒に豆をまく朝赤龍関親子 3


トップページ背景にも利用した画像です。豆の散らばりと皆さんの明るい表情が気に入っています。 トップページ背景にも利用しましたが、お気に入りの画像です。

連写機能を使っての撮影でしたが、まく方の表情や豆の散らばりを見て選びました。

子どもの頃の事ですが、今と違い大豆をフライパンなどで炒ったものをまきました。大豆を炒ると、色が変わり腹の部分に割れ目が出てきます。この豆を持って、部屋の中で「鬼は外、福は内」と大きな声で投げます。最後に、縁側や玄関を開けて「鬼は外・・」と大きな声を出すと、外の暗闇に本当に怖い鬼の顔が浮かび、慌てて戸を閉めた事が思い出されます。

豆まきの後は、年の数だけ豆をもらっておやつにしたことも、今となれば懐かしいことです。おやつなど無い時代のことですから、炒ったばかりの大豆はおいしかった記憶があります。また、もっとおいしくと言うことで、大豆と砂糖を炒り甘くして食べたこともありました。

あれからうん十年を経過した今、やはり年中行事でこの時期になると豆まきをしています。私の分担は築百年を越す母屋の分担です。かなり前から投げられる豆は大豆から落花生になっています。落花生は鬼に対して大豆よりも効き目が無く「やさしい」感じがします。鬼と一口に言うと悪役ですが、他人の心に住む鬼には厳しくても、自分の心に住む一番嫌な鬼には甘いのは誰しもです。

色々な事件が多く、嫌な鬼の住む厳しい世の中になっています。まず最初に、自分の心に居座っている一番嫌な鬼を「鬼は外・・」と追い出せる勇気を持ちたいものです。