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           ちゃぐちゃぐ馬っこ

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岩手県は、昔から馬の産地として知られていました。農家にとって馬は大切な労働力で、どこの家でも馬が飼われ、家族同様に大事にされてきていました。家の造りも、馬屋が住居と隣り合って建てられたり、家の中に取り込まれた南部曲がり家などがありました。

馬の神様を祭った神社は、駒形神社と呼ばれて各地にあります。岩手県滝沢村にある蒼前(駒形)神社では、南部藩政時代から旧暦端午の節句に馬を連れて無病息災を詣でる風習があり、神社に詣でる馬に馬具や装束をまとわせたことが馬っこ行列の原型になったと言われています。以前は伝統的に旧暦の5月5日(端午の節句)でしたが、その後新暦の6月15日に変更され、平成13年からは6月第2土曜日に開催日が変更されました。

きれいに飾られた馬には鈴がつけられ、その音がちゃんぐちゃんぐと鳴り響くことから、ちゃぐちゃぐ馬っこと呼ばれるようになったそうです。昭和の初め頃から、盛岡市にある八幡宮まで馬っこの行列が行われるようになりました。


このページの画像は、盛岡駅前近くの旭橋での行列の様子です。蒼前神社から出た田園の中を練り歩く馬っこ達を撮影したかったのですが、時間の関係で出来ませんでした。アスファルトに響く、「ぱっかぱっか」というひづめの音を聞きながらシャッターを押しました。

きれいに飾られた馬の背には可愛い幼児が乗り、周囲に手を振り揺られながら通り過ぎていきました。「疲れねーのか・・」「うん大丈夫・・」と言う声が聞こえてきそうな親子。「ねーちゃん疲れたな・・」「おらもだよ、ねむてーな・・」そんな会話が聞こえてくる手をつないで歩く姉妹。通り過ぎていくそれぞれの馬っこ達からは、無言の中にもいろいろな語らいが聞こえてきます。

次のページでは、馬の背に揺られる子ども達の表情をねらってみました。

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