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ひな祭りアラカルト
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二月の半ばを過ぎ、厳しい寒さの中に春の兆しが感じられる頃、あちこちからひな祭りの頼りが聞かれるようになります。私の住む岩手県南部でも、三月を迎える頃になると雛まつり展が企画され、一足早い春を求めて皆さんが出かけております。 ここでは、花巻市の花巻人形雛まつり展、花巻市大迫町・宿場の雛まつり、奥州市水沢区・くくり雛まつりの様子を紹介したいと思います。 |
花巻人形雛まつり展
東北新幹線・花巻駅の近くに「ブドリ舎」がありますが、ここで行われている花巻人形雛祭り展での画像です。雛人形の段飾りはありませんでしたが、保存されている古い雛人形を中心に色々な人形が所狭しと並べられておりました。
たまたま会場におられた、花巻市教育委員会学芸員の方から色々とお話を聞くことが出来ました。ここにあるもので一番古いものは、江戸時代の末頃のものです。人形の特徴として、座っている状態で袖先が上に上がっているのが古いタイプであり、下にあるのが新しいものだと言います。そして、古いタイプは顔も細長い。 この人形は保存状態が良くない上に、すごく壊れやすい。それは焼くときの状態にあると言います。土の成分も良いものではなく、煉瓦などを焼いたときの残土が使われている。焼く温度も低い(800〜1000℃程)し、専用の窯で焼いたものではなかったと言います。 |
雛人形のことは良く分からないのですが、画像を見ていて気がついた事がありました。撮影した場所によってお内裏様の位置が違うことでした。ここでは殿様が右、お姫様が左になっています。上段が新しいもので、下段が古いものになります。顔の形はそれほど違わないように見えたのですが・・。 人形の表情は一見すると同じに見えますが、よく見るとそれぞれに違いがあります。塗料が取れかかったところがありますが、塗料に使われているのが膠(にかわ)なので虫が付きやすいとのことでした。 |
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花巻人形は、仙台の「堤人形」、米沢の「相良人形」と共に、東北三大土人形と言われています。会場には雛人形よりもおなじみの縁起物人形が数多くありました。雛人形は、飾られる時期が限定されますが、縁起物人形は家々の神棚や商店などに飾られて、朝な夕なに拝まれてきていたものです。愛嬌のある顔つきや表情は今も昔も変わらない、見ている人の心を和ませてくれます。 |
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