いさわ伝承芸能まつり・百姓踊り


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この<百姓踊り>は、胆沢区若柳地区の皆さんによる伝承活動発表です。資料によりますと、昭和28年から35年頃までの農作業の様子を、笛、太鼓の楽しいお囃子に合わせて再現しました。山の中の田んぼのため、アヒルに苗を踏まれないように土手に案山子をたてます。農作業に疲れたら、案山子の足下で「コビル」を取りつつ一休み。最後はみんなで甚句踊りをしながら退場します。(頂いた資料から)・・・とありました。

昔は、田植えと言えば5月から約一カ月くらいかかりました。そしてこの作業は、隣近所の人による<ヨエッコ・ユイッコ>と言われる共同作業で行われていました。



太鼓、笛、鉦の調子の良いリズムに乗って、田打ちの人達が道具を背負って登場してきます。鳴り物の人は男性ですが、踊り手は全て女性の方々です。

<田打ち>
硬くなっている田圃の土を掘り起こす作業の様子です。三本鍬や四本鍬が使われていますが、全て人力ですから大変です。

当時の広い田圃では、牛馬に引かせた鋤(すき)で作業をしていました。

 


<肥料振り>
当地方の呼び方では、<こやしふり・こえちらし>とでもなりますか。

かごに入れた肥料を、むらの無いようにまき散らすのは大変なことです。


<代掻き・田かき>
水の一杯入った田圃では、牛に鉄製の鍬を引かせ、土をかき混ぜながら細かくしていく作業です。

この牛を誘導する役を、させ取りと言います。動かなくなった牛を、無理矢理引いている仕草が何とも言われません。

<えん振り>
語源はえぶり・いぶりとも言い、田圃を平らにする農具のことを言うようです。

のこぎり状の凹凸がついた横板に柄をつけ、田圃の土を平らにし苗を植えやすくする作業のことを言います。

<枠転がし>
平らになった田圃に、苗を植えるときの目印になるように、型枠のついたものを転がします。転がった後には正方形の跡がつくので、その交点に苗を植えていきます。

枠以外には、竹の爪のついたものを引き、同じように正方形になるように線を引いたものでした。


<苗運び>
苗代から苗を抜き取り束にし、植える人に手渡ししやすいように運びます。この場面の原題は、(尻
ふり)となっていました。

苗を入れたかごが横に揺れ、担ぐ人のお尻が揺れることからその名がきたのでしょうか・・。

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