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      2006安家洞歩き見て体験する会


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岩手の鍾乳洞 ほっづぎある記    

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岩泉町安家地区にある安家洞までは、自宅からおよそ175km程あります。雨降りが予想されましたが、雨にならず高速道路経由で盛岡市から早坂峠を越えて岩泉入りをしました。三連休の初日でもあり、龍泉洞の駐車場は県外からの車で賑わっていました。

その様子を眺めながら、龍泉洞から20分程走ると安家洞駐車場につきます。途中での休憩時間を入れて三時間半ぐらいですが、ちょっぴり応えました。車から降りて洞穴に入る完全装備をします。同じような人達が10名位装備の点検や準備をしていました。

入り口で受付をし、お互いに自己紹介がありました。たまたま初日の今日は、参加者が多くなく12名ぐらいでした。明日16日は37名位、あさって17日は25名ぐらいの参加者があるとのことです。写真を撮りながら歩く班と、奥まで真っ直ぐ行く班に分けてもらい、私は撮影しながら行動する班になりラッキーでした。

しかし、観光洞から一歩奥に入りますと照明の明かりはなく、各自のヘルメットに付けたヘッドランプの光で行動します。観光洞とは違い、石筍やつらら石を除けて歩かなくてはなりません。ずるずる滑る斜面や、腹ばいになってやっと一人が通る場所が何カ所かあり、その都度荷物を下ろして人間だけがかろうじて通ります。手袋もつなぎ服もごたごたになります。

私は鍾乳石の撮影がねらいですが、カメラがじゃまになりガツンガツンとぶつかります。ぶつからないように気を配れば、足下が不安定になり一時も気が許せません。しかし、苦労した甲斐があり画像処理しながら息を呑みます。行って良かったあ・・、こんなにきれいな鍾乳石は一般の観光洞では見られません。

と言うことで、撮影画像250コマの中から10コマほどダイジェスト編として紹介いたします。これからがっちりと画像処理をして、改めて紹介したいと思います。



千枚皿から入ります 一般公開されている千枚皿の突き当たりに、立ち入り禁止と書かれた立て札があります。入り口からここまでは、およそ700m位あります。今日の体験会はここからがスタートになり、奥へ奥へと2500m程歩きます。

内部はもちろん照明は一切ありません。ヘッドランプを頼りに一歩一歩あるくのみです。天井が低くそして狭い場所があちこちにあり、その間をぬって天井にぶつからないように、石筍に衝突しないように歩きます。

歩くと言っても、ほとんど腰を曲げての姿勢になりますが・・。
巨大な石筍 巨大な石筍とその右には石柱があります。ちょっと奥にいる人の高さと比べれば、どのくらいになるか想像がつきます。
通路とつらら石 つらら石が無数にあるところを歩くときは、ぶつからないように避けて歩きます。このくらいならば気をつければなんとかぶつからないで歩けます。

足下の通路部分は、砕けたつらら石や石灰岩のかけたものがあったり、砂利状の細かい粒、微細な砂があちこちにあります。
フローストーンのアッカ富士 アッカ富士と名付けられた純白のフローストーン状の石筍です。きれいに裾野を流れる様な状態に、思わず息を飲み込んでしまいます。
揃いもそろったつらら石と石筍

天井から発達したつらら石、その先から落ちた水滴で生じた石筍、途中で両方が繋がってしまった石柱、素晴らしい眺めです。

上下に対照的に生じた見事な鍾乳石、発見者はこの場所に、「ハープ」と名付けました。

天井にある無数のつらら石 天井からぶら下がって成長している、大小様々な無数のつらら石です。この光景が歩くところにしばらく続き、本当につらら石ストリートとでも言えます。
通路の池(水たまり) 通路にはこのような池(水たまり)が無数にあり、私達は右側を天井のつらら石にぶつからないように、細心の注意を払い腰を屈めて歩きます。

ここはそれほど深くはないようですが、ある場所の池は水深が膝以上あり、ゴムボートに乗り進みました。
模型火山 リーダーのKさん推奨の模型火山です。大きなリムストーンプールの中央に、天井から滴り落ちた水滴による石筍が発達し、更に裾野が広がるようにフローストーンが流れたものと思われます。
十字架状のつらら石 これもKさん推奨の十字架です。この場所は支洞の奥にあり、大変狭い場所であり撮影が大変でした。なにせ場所が限られますし、目の前にあるのです。もっと遠くに置きたいのですが限界でした。

最初に出来たつらら石の途中に、何かの原因で横につらら石の成分が伸びていったのだと思われます。十字架という言葉がぴたりでした。
瑶珞宮(?)と名付けられている見事な石筍とフローストーン

千枚皿からおよそ2500m程奥にある、無数の石筍がフローストーンで大きく被われて一体となったものです。現場の立て札には「瑶珞宮(?)」とありました。

マントをかぶったような先端から石筍が覗き、なんか遠野にあるオシラサマが連想されます。

ここから先は大変細い道になり、荷物を置いて地底湖を見に坂を下りました。今回の体験会の到達点でもありました。