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         岩手県岩泉町・龍泉洞

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岩手の鍾乳洞      

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今回、鍾乳洞をテーマにしたHPを作成しながら、同じ岩手の龍泉洞を抜かしては欠けたものがあることに気がついていました。龍泉洞には今まで何回も入洞していましたが、きれいな写真が撮れなかったことなどから足が遠のいていた鍾乳洞でもありました。4月18日のことでしたが北上山地越えをして3時間、しばらくぶりに訪れてきました。

ここでは、入り口から第三地底湖までの様子と、第三地底湖から通称三原山越えと言われる場所から見た様子を、デジタルレンズの目で紹介いたします。


<龍泉洞の名の由来>
中生代ジュラ紀(1億数千年前)」の石灰岩層よりなる宇霊羅山東麓にあり、1937年(昭12年)8月、文部省、脇水鉄五郎博士が調査に来町の際、従来「湧口」と言われてきた名称を「龍泉窟」と命名されましたが、1959年(昭34年)4月に「龍泉洞」と改名しました。

龍泉洞は、岩泉町のほぼ中央にある宇霊羅山の東側の山麓にあります。洞口の標高は160mで、宇霊羅山の尾根の方向に沿って伸びる主洞と、それに交差するたくさんの支洞からできています。全長は2,500m以上あり、調査が進めば10,000m以上になるといわれております。洞内には豊富な水流によって作られた、たくさんの美しい鍾乳石があります。また、エメラルドグリーンの地底湖は、水深120m以上あります。透明度は41.5m以上あるといわれ、世界一を誇っています。

この龍泉洞は、1938年(昭和13年)12月14日に「洞窟とコウモリ」として国の天然記念物に指定されています。国の天然記念物である山口県の秋芳洞、高知県の龍河洞とともに、日本の三大鍾乳洞と呼ばれています。コウモリは、ウサギコウモリやテングコウモリなど5種類の生息が確認されており、多種類のコウモリがいる洞穴としても貴重なものです。(※洞内にある案内表示から)



完全武装して入り口に向かう。15年以上も前のことになるでしょうか、以前の記憶よりも洞内がきれいに整備されている感じでした。今まで抱いていた龍泉洞への想いを捨て、HP作成レンズの目の心で通路の周囲を見ながら進む。

入り口を入ったところに、以前は見なかった洞内説明パネルがあり、英文でも書かれていた。近くには、外気温と洞内温度の二つが表示されている。この案内表示は、あちこちにありました。

洞内にはすごい水の流れの音がしますが、床下を激流が流れているので当然です。それと天井からの雫がぼたぼた落ち、気をつけていてもカメラが汚れてしまう。この水の多さは、雪解け時期との関係があるのだろう・・。通路のあちこちにアクリル板の屋根が付けられていたし、足下の通路(コンクリート、床張り)は乾いたところが無く水浸し状態になっていました。

入り口橋の龍 龍泉洞断面想定図 龍泉洞入り口
洞内から流れ出る川 ここから入ります 気温表示板
洞内案内表示板 洞内の通路 1 洞内の通路 2


まだこの時期はシーズンオフでしょうが、洞内の人出はあまりなく、若い二人連れか熟年夫婦の方々でした。さすがに平日でもあり、子供達の姿は見られません。ゆっくりと見たいので、シーズンオフの時期に入洞したのは正解でした。

通路脇の壁面をしっかりと見ると、色々な形のフローストーンがかなり見られます。しかし、鍾乳石の代表であるつらら石や石筍は数えるほどしか見られません。たまにそれらしきものはあっても、これから成長する小さいものや、ほとんど付け根から折れていたりしているのは以前と同じでした。

つらら石 1 つらら石 2 つらら石 3
石筍 1 石筍 2 石柱 
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