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カブトムシ幼虫の蛹化
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暑い夏がやってきました。昆虫たちの生活も暑さと共に活気が出てきています。この頃とんと見かけなくなった「ホタル」の話題や、飼育された「カブトムシ」の話題が報道されています。私が子どもの頃は本当に身近にいた昆虫達ですが、今は話題になるのですから「うーんおかしいよ・・」とつぶやきたくなります。 |
大型の衣装ケースには、色々な段階のカブトムシの幼虫が入っていました。まだ幼虫で変化が始まりつつある個体、今まさにサナギになりつつある個体、完全にサナギになり内部で身体造りをしている個体の三段階に分けてまとめてみました。 |
まだ幼虫の姿のままですが、以前に見た透き通るような丸々とした幼虫ではありません。 身体の中が白くなってきています。間もなく変化が始まると思われます。以前の幼虫には見られなかった体毛が目立っています。 |
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掘り返していったら頭部だけがでている個体がありました。しかもその頭部は幼虫当時の逞しい丸い部分と牙がはっきり分かります。そっと静かに腐葉土を除けていきます。手を触れたら死にますので、塗装用の小さな刷毛でそっとそっと周囲を除けるのです。 すでに身体が大きく変化し、白っぽい部分でなく茶色っぽくなっています。そして頭の後ろの背中から皮膚が裂けて両側に広がっていきます。裂けると言うことは身体が大きくなっていくことを意味します。時間は計っていませんが、かれこれ一時間以上かかったと思います。 身体が大きくなり元の殻から出る頃、頑丈であった頭部の硬い殻が割れていきます。お面を剥がしているように、その下から新しい顔が見えてきます。生命の誕生とは違いますが、古い身体を分解し新しい身体に作り替えていく過程です。昆虫の成長に見られる完全変態、学生時代の昔に習ったホルモンの働きによる変化ですが、今ならさしずめDNAに刻み込まれた遺伝子の働きと言えます。 |
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サナギになったオスの幼虫です。おなじみの角がはっきりと分かります、びっしりと敷き詰めた腐葉土を固め、身体の周囲に丸い穴を造ります。この穴は蛹室(ようしつ)と呼ばれるもので、この中でじっくりと時間をかけて身体造りが進められます。いろいろな角度から撮影してみました。 |
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これはメスのサナギです。オスと違い角の部分がない他は同じですね。 |
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お気に入りの画像です。たまたま掘り返していったら、蛹室が接近しすぎていた個体です。しかもメスのサナギと、その隣で頭の部分だけ出しているオスのサナギです。資料によりますと、サナギの蛹室は決して一緒にはならないと言います。幼虫を飼育するときは、ゆとりがある大きな容器に入れなさいと言う意味がわかります。 |