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         岩手田野畑村・北山崎


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海のアルプスとも呼ばれる北部陸中海岸の名所・北山崎。

先頃紹介した田野畑村・鵜の巣断崖の北10kmほどの場所に、北部陸中海岸の名所としてあまりにも有名な「北山崎」があります。私も今まで何回となく訪れていますが、満足できる内容での撮影は出来かねていました。その一つの理由に天候条件があります。

江刺の家からですと日帰りは可能ですが、道路状況が一般道でもありどう頑張っても五時間ぐらいはかかります。本気になって撮影したいとなれば別ですが、空模様を見ての遠出はかなり厳しいものがあります。ですから、何回も訪れたことがあると書きましたが、通りすがりに寄り道した程度の見学ですから撮影条件が思わしくないのは当然です。

2007年7月8日のことですが、久慈市山形地区にある内間木洞祭りを訪れた帰りに海岸線に出て、一気に釜石市まで国道45号線を南下しました。北山崎に入ったのは午後三時前でしたので、天気の良い夏の日差しとは言え、太陽がかなり西に移動し見せ場である断崖は日陰になっていました。

ここ北山崎は海のアルプスと言われるだけあって、展望台が完備され大型バス等が入れる駐車場も整備されています。もちろんですが、レストハウスや売店もかなりあります。私は二カ所ある展望台に行き撮影しました。駐車場からまっすぐ行ける第一展望台と、階段を切らしながら下りていく第二展望台の両方から撮影してみました。



北山崎は岩手県下閉伊郡田野畑村にある景勝地で、陸中海岸国立公園に属する。「海のアルプス」と呼ばれ、第一北山崎展望台から第三北山崎展望台があり、海岸にも降りることが可能である。それぞれ位置や海からの高さが異なるため、違った風景を楽しむことが出来る。

洞門や奇岩、岩峰など地形が変化に富んでいる点で、単調かつ豪壮な鵜ノ巣断崖とは性格を異にする。北山崎は国立公園切手にも採用されたことで全国的な知名度が上がり、同村の観光開発は北山崎を基点として行われた。そのため、鵜ノ巣断崖方面は観光開発に消極的であり、現在もなおほぼ手付かずの自然が残されている。

注意:第二展望台、海岸への階段は極めて急で段数も多いので注意が必要である。筋力や心肺機能の低下した人にはお勧めできない。(※ウイキペディアより)

駐車場から第一展望台までは平坦地であり、散歩気分で行けます。眼下に広がる巨大な絶壁は大変素晴らしく、ここから見る人をとりこにさせてくれます。しかし、場所的には引っ込んでいるために、海に崩れ落ちる壮大な絶壁の様子はごく一部しか見ることが出来ません。

遠景が少し霞んでいますが、穏やかな海の様子で本当にきれいでした。欲を出して別のアングルを求めて第二展望台まで降りるしかないようです。と言うことで重いカメラを背負って挑戦することにしました。

第一展望台からの遠望 1・・・ここからは海岸線の入り組みは良く分かりません。 第一展望台からの遠望 2・・・眼下に海食洞が見えています。

北山崎・・・
陸中海岸の中心的スポットである北山崎は、平成11年8月に財団法人日本交通公社が公表した全国観光資源評価の自然資源海岸の部で、国内で唯一最高ランクの特A級に格付けされた名実ともに日本一の景観を誇る海岸です。

200mの切り立った断崖が8kmに渡って連なる様子はまさに圧巻。断崖の頂上にある展望台から波打ち際までは718段の遊歩道。下から見上げる断崖も大迫力です。弁天崎まで自然遊歩道もあります。登り降りは大変ですが、海岸美を楽しみながら散策してみてはいかがでしょうか。

と言うことで第二展望台まで挑戦しました。案内板にも書かれてありますが、第二展望台まで距離にして200m363段、時間は10分ぐらいとありました。200m位の断崖を100mほど下るわけですが、下りだけでなく上りも部分もあります。おまけにうっそうとした木立の中を歩きますので、途中で断崖や海の様子を撮影することはほとんど無理でした。注意事項にもありましたが、半端な気持ちで降りると行きはよいよい、帰りが猛烈に大変です。

現場案内図、全体の位置関係が説明されています。 第二展望台、そして海岸までの会段数が表示されています。 下りながらちらりと見えた北の方の様子です。こんな場所に良くも階段を作ったものですね。


途中休み休み来ましたので、何分かかったかははっきりしません。多分十五分ぐらいはかかったと思います。しかし、苦労した後の絶景かなの思いは格別です。第一展望台から100mほど海側に出ていますので、断崖絶壁が幾層にも海側に突き出ている様子が分かります。光線の角度も断崖の落ち込みとほぼ同じぐらいであり、かえって順光線で見るよりも険しさが浮き出ていると思いました。

突き出た断崖の波打ち際には、海水の働きで穴が開けられた海食洞が見えています。凪の良いときはさっぱ船の遊覧も出来ると言います。海上からの北山崎観光も機会があれば体験したいものです。

体力と気力があれば、来る途中から更に350段ほど下り海岸まで行けば200mの断崖を見上げることが可能です。でも、とてもじゃないですが、息をつくのがやっとの私には現段階では無理な話でした。

北山崎めぐり観光船・・・
観光船に乗って海上から見上げる北山崎もおすすです。自然がつくり出した弁天崎、北山崎の造形美に圧倒されることでしょう。ウミネコもみなさんを歓迎します。三陸鉄道北リアス線カルボナード島越駅近く、観光船発着場にお越しください。島越港発着。一日6便運行、一周約50分、運行期間4月中旬〜11月上旬。

いつの日にか天候の良いときに訪れて、一泊しながら海上からの北山崎見学をしたいものです・・。

第二展望台からの遠望 1・・・はるか遠くが霞んでいますが海食洞があるのが分かります。 第二展望台からの遠望 2・・・縦位置の配置が気に入っています。切り立った断崖が海に落ち込んでいます。
第二展望台からの遠望 3・・・眼下の断崖に二つの海食洞が作られています。さっぱ船観光は、この穴を抜けると言います。 第二展望台からの遠望 4・・・横位置にまとめてみました。絵はがき構図ですが。