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        2010大崎市鳴子峡・紅葉


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見事な虹が渓谷をまたいでいます。まさに渓谷に架かる虹の橋と言えそうでした。

定年退職後14年目になりますが、時間や予定にとらわれずに出歩くことが多い私です。毎年紅葉の便りが聞かれる頃になると、今年はどこの紅葉を見に行くかと楽しくなるのですが思うようには出歩けません。結局は、家から気軽に行ける同じ場所になってしまいます。

今年の異常とも言えた夏の猛暑が終わる頃、今年の秋はないままに冬を迎えるという予報等が聞かれました。確かにその通りであり、ゆっくりとした季節の移り変わりが無いままに一気に紅葉が進んだようでした。そんなこともあり、ほっづぎ家族の紅葉探索はお隣宮城県に足が向きました。

今まで鳴子渓谷に立ち入ったことはありませんが、新緑の頃や紅葉の時期にR47号を何回か走りながら眺めた記憶があります。

天候変化の激しい秋日和の中で、アメダス情報をもとして大崎市鳴子峽に足を向けたのは11月10日のことでした。事前の計画では鳴子峡を2時間ほど散策し撮影する予定でしたが、現場に近づくにつれてお天気雨になっています。少々ならば我慢するのでしたが、狭い渓谷の散策道を傘をさして歩くのでは撮影出来ません。

紅葉時期以外ですと渓谷付近にある駐車場は無料ですが、紅葉の時期は第1・第2・第3駐車場は有料になり、紅葉見学の皆さんで週末は大混雑します。せっかっくここまで来ましたので、大深沢橋手前の道路脇にある市営駐車場に車を置き雨の様子を見ながら歩いてみました。


鳴子峡とは・・・

北上川水系の荒雄川(江合川)の支流、大谷川が浸食し形成した深さ100mに及ぶ大峡谷(白色凝灰岩)です。川沿い約2.5kmの散策道からの眺めは絶景です。両岸は切り立った崖が迫り、奇岩怪石が次々と現れ、白い飛瀑が加わり変化に富む渓谷美が楽しめます。

一面に落葉広葉樹林が繁茂し、アカシデ、ミズナラ、カエデなどが見られる。特に紅葉の季節には多くの観光客が訪れ、人並みでごった返す。谷底の流れに沿って遊歩道が整備され黄、赤、濃緑がそれぞれに引き立てあい調和した紅葉を約1時間楽しみながら歩けます。 (※ウイキペディアより)



R47号と駐車場入り口

R47号から見た様子で、私が駐車したのは中央右手の場所でした。雨が時折強く降りカメラを首から下げての散策はむりでした。

車の中で様子見をしていましたが、小降りの時を見て歩くことになりました。
駐車場から見た大深沢散策路入り口。

4月29日から11月まで立ち入ることの出来る遊歩道で、「鳴子峡 大深沢越え遊歩道」入り口となっています。今回の我が家は雨のために探索は断念です。

第1駐車場を起点とし、一周2.2km程の道のりを徒歩で50分ほどと言います。画面中央に案内ガイドの方と、傘をさしてこれから向かう女性の姿が見えています。


きれいに整備された展望台への散策路。 新設された展望台から・・・

今年の10月16日にオープンした新展望台です。駐車場から渓谷に向かって歩道を歩くと、突き当たりに新しく造られた探訪台がありました。

ここからは深い渓谷を俯瞰することが出来、「絶景かな」の一語に尽きる光景です。紅葉としては終わりに近く、黄色と言うよりも枯葉に近い彩りです。
一際目立つ真っ赤なモミジ。 所々に真っ赤なモミジが見られ、カサカサと音がする落ち葉を踏みしめての観察は何とも言えません。

案内資料によりますと、渓谷に流れる渓流に橋が架かっているのが見えますが当分の間通行止めとなっていました。
新展望台から見下ろす 1 新展望台から見下ろす 2・・・渓谷に橋がありますが、当分の間通行止めとなっていました。
新展望台から見下ろす 3

たまたまでしたが、小雨(天気雨)の中で撮影してひょいと遠くを見たら山並みにきれいな虹が浮かび上がっていました。

この様子は最後のお気に入りとして紹介いたします。


大深沢橋と虹。 大深沢橋の上から・・・

大深沢に架けられた絶景ポイントになる大深沢橋です。ここから見下ろした谷底は、切り立った白っぽい絶壁、渓流周囲の色とりどりの木の葉が対照的でした。

橋の西側には歩道がありませんし、かなり狭い国道ですから反対側からの展望は出来ませんでした。

鳴子峡の紅葉と言いますと、この橋の東側から見た景観が最高であり絶景ポイントになっています。雨降りでしたので、反対側のレストハウスまでは行きませんでした。

大深座橋の上から 1 大深座橋の上から 2
大深座橋の上から 3 切り立った白い岩石は白色凝灰岩だと言います。この絶壁が渓谷の両側にそそり立ち、紅葉や新緑の時期の名所になっています。

最後の画像の中央に展望場所が見えています。今年10月に開通した中山平入り口からの新コースと言います。案内によると距離は350mですが、下り10分、上り20分の急斜面コースのようです。
大深座橋の上から 4・・・急斜面に一際目立つ黄色と赤の彩りです。 大深座橋の上から 5・・・回顧橋と名付けられた展望デッキです。パラソルが見えていました。


渓谷をまたぐ見事な虹の橋です。
お気に入りの一コマ・・・

お天気雨だったからこそ見られた渓谷に架かる虹の様子です。撮影した画像時間記録から、なんと12分間も見えていた虹です。今まで何回か虹の撮影をしていますが、「あーっ虹が出ている・・」とカメラを出して撮影してもそんなに長時間は見えていません。

雨が降ったからこそ見られた虹ですが、天気が良ければ渓谷通路を歩いていたはずです。そんなことを思うと、これはラッキーだったなあと改めて思いました。紅葉見学は次のチャンスがありますが、同じ場所での虹の発生はほとんど不可能だからです。

それにしても、ここは鳴子峽は奥羽山脈のまっただ中です。その後、鬼首方面に向かい間欠泉まで行きましたが、途中から雨降りとは関係ない秋日和になっていました。山の天気は移り変わりが予測つかないとはこのことでした。

ここまでまとめながら、来年は天候のタイミングを見て是非来なくてはと今から思っています。