5月18日の岩手日報誌上で、八幡平市上坊(うえぼう)牧野一本桜が見頃と報じられていました。昨年から気になっていた上坊牧野・一本桜です。岩手山と一本桜と言えば、小岩井農場の一本桜があまりにも有名ですが、同じ岩手山麓にありながら上坊牧野は知られていないのが現状です。私も知ったのが昨年のことでした。
八幡平市上坊牧野は、盛岡側から見て丁度岩手山の裏側にあります。ですから、岩手山の雄大な裾野の拡がりは左右を取り替えたような形になります。いつも見ている盛岡市側からの岩手山と違い、東北道を北上するにつれて山容が様々に変化してきます。石川啄木が幼少時に見て育った岩手山は、あたかも富士山を思わせるような両側に裾野が拡がる雄大な光景になります。
ゴールデンウイークの後半から開花する小岩井農場一本桜です。今年はNHK朝ドラマ「どんどはれ」の特別編の放映もありましたが、震災等の影響等もありあまり話題にならなかったと思いました。例年ですと、満開見頃の時は早朝から場所取り等で混雑します。
5月19日は盛岡市に所用がありましたので、午後の会議に先立ち午前中に訪れました。東北道を利用すると、家から一時間半ぐらいで現地に着きます。前日の18日は雲一つ無い五月晴れに恵まれましたが、訪れたときは前日ほどの青空ではありませんでした。肝心牧野の一本桜は、丁度満開を過ぎつつあり花びらの白さよりも葉っぱの緑が目につき始めています。
昨日の新聞を見たせいでしょうか、最初は道路脇に我が家の車を入れて三台ほどでしたがどんどん人出が多くなり、現場を去る頃にはずらりと行列が出来ていました。
小岩井農場の一本桜の場合も同様ですが、広大な岩手山裾野とぽつんと立っている桜の木です。柵や立ち入り禁止のロープは張られていませんが、牧野の中への立ち入りは許されません。道路脇から見て、桜の木と岩手山との位置関係、カメラのアングル、そして、光線のバランスが決め手になります。昨年度とは違い、道路脇を移動して桜の木と岩手山の位置関係のみで構成してみました。肝心の光の様子ですが、晴れてはいるものすっきりとした岩手山ではありませんでした。
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