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          カタクリのつぼみ


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やっとつぼみが付いた我が家の実生からのカタクリです。
厳しい冬でしたが、予想に反して早い春の訪れに驚いているのは私達だけではありませんでした。植物の体内時計とでも言いますか、気温の変化をいち早く感じた植物たちの目覚めは例年より早いようです。春の訪れと言えば桜の開花ですが、北国岩手でも今週末(4月14日頃)には開花宣言が出そうな様子です。

当地で春の花の代表と言えば、「ザセンソウ・ミズバショウ」に始まり、そして「カタクリの花」があげられます。例年ですと四月中旬頃から、北上市展勝地周辺の山間にひっそりと咲くカタクリを見つけると、春が来たなあと実感するのは私だけではありません。

カタクリに思い入れのある私は、十年以上前から家の周辺に種子をまき発芽させています。カタクリについて記されている本によると、発芽してから開花するまでに7年ほどかかると言います。実際に播種してみると本当のことであり、七年の待ち時間はあまりにも長すぎました。やっと開花したのは一昨年(2006)の春でした。来年もと期待した昨年は、花どころかは葉っぱすら出ませんでした。残念ことですが、大切な球根が野ねずみに食われてしまったからです。

今年に入り4月3日、待望のカタクリのつぼみが出ていました。発見したときは嬉しくなったのは言うまでもありません。家のカタクリのつぼみが出たので、早速でしたがお気に入りの場所に出かけてきました。やっと開花が始まったばかりのようで、つぼみが沢山見られました。気をつけてみると、つぼみにも色々な形があります。ここではつぼみの様子を紹介してみます。


風が強く日陰にあったこともあり、撮影にはストロボを使いました。

カタクリに花のつぼみが出る株は、必ず葉っぱが二枚あります。いくら大きな葉っぱであっても、一枚ではつぼみがつきません。

つぼみも初めのうちは真っ直ぐで白っぽいのですが、間もなくつぼみがぶら下がったようになり、開花が近くなるとピンクがかった色に変わってきます。
カタクリのつぼみ 1・・・つぼみが出たばかりでしょうか、真っ直ぐなのが気に入っています。
カタクリのつぼみ 2・・・つぼみの色がまだ白いです。 カタクリのつぼみ 3
カタクリのつぼみ 4・・・ほとんどこんな形です。 カタクリのつぼみ 5・・・つぼみが重そうで照れ下がっています。
このつぼみ、何でこんなに曲がったのでしょうか。見つけたときは思わず、いじけているなあ・・と思いました。つぼみの付いた茎が、あまりにも長くて支えられなかったのかもしれません。

そんなことを想いながら探し回っていた私です。開花すると皆同じ形になりますから・・。
カタクリのつぼみ 6・・・くねりと曲がっているのが印象的でした。
カタクリのつぼみ 7・・・二個のつぼみと間違いそうですが・・。 あれれ、つぼみが二つと思いたくなりますが、接近して成長した株から出たつぼみでした。不思議なことですが、二つのつぼみが付くカタクリはないのでしょうか・・、ふとそんなことを思ってしまいます。


やっと咲き出したカタクリです。場所は昨年も紹介した江刺稲瀬の熊野神社境内広場です。残念だったのは、道路に採石をまき広場をきれいにしたせいか、昨年に比べてカタクリの株が極端に少なかったことでした。回復するのに時間がかかりそうです。

撮影はローアングルで、花の先端にある「雄しべと雌しべ」をねらってみました。やがてミツを求めて昆虫たちがやってきますが、撮影しているときは見つけることが出来ませんでした。
カタクリの開花 1・・・思わず見とれる姿です。ここにヒメギフチョウが来れば文句なしですが・・。 カタクリの開花 2・・・思いっきりローアングルで見上げてみました。
我が家でやっと咲いた二つめのカタクリです。 やっと咲いた我が家のカタクリです。この時が見たくて気をつけていました。つぼみが出たのが4月3日で、開花したのが8日のことでした。

何とかして野ねずみから守らなくてはなりませんが、周囲の畑はネズミの穴だらけです。この株の周辺には、沢山の来年以降の株があります。うーん・・、参ったなあです。

これから出かて見たいのは、西和賀地区にあるカタクリの群落です。