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location:uchinome.jpトップ>自然の表情>植物の表情>仙北市西木・かたくり群生の郷 |
サイトマップ |
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昨年から行ってみたいなと思っていた仙北市西木地区のカタクリでしたが、気がついたときはすでにシーズンオフでした。今年は欲張って、八幡平の雪の回廊と西木地区のカタクリと言うことで予定に入れていました。八幡平アスピーテライン雪の回廊は、天候の変化が激しく雨模様等で23日は通行止めとのことで、動き出した24日の午前中も解除になっていません。天候条件が良いので午後には通れるだろうとなり、先に西木地区のかたくりの郷を訪れました。 かたくり群生地・・・ |
盛岡から角館に向かうR46号を走り、角館からR105号を走るとほどなくして西木地区になります。道路脇には新しく作られた「かたくりの館・鎌足和紙体験館」があり、かたくりの郷のかわいいらしい幟が道路脇に立っています。 駐車場はかなり広くて関東地区の車もかなり駐車していました。館正面に受付がありお話を聞いたら、「車で入りますか?」と聞かれ案内資料を頂きました。「車で回れますので、案内の通りに進むと受付があります」とのことでした。 踏切を渡りかなり狭い道路(車一台分)を進むと受付になります。ここで一人300円の入場料を支払います。カタクリを含めて山全体(20Ha)が、杉林と開けた所に栗が植えられています。途中に鑑賞ポイントがかなりありますが、車を止めてゆっくりと鑑賞出来る場所はほとんどありません。 |
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入園券と園内案内マップです。鑑賞コースはA〜Eまであります。徒歩観察ならともかく、車で動くとなると駐車場の広い場所は限られますので、私はBの鎌足中心コースとDの八津中心コースを見ただけになりました。 |
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通路の両側は栗の林であり整然と植えられています。栗の木の下がびっしりと薄紫色のカタクリの花で埋まっています。あまりの数の多さにしばし圧倒されてしまいます。よく見ると、開花が終わりに近くなり花びらの先端が枯れかかっているもの、結実しかわいい実がはっきり分かるもの等々です。しかし、全体に目をやると、今が盛りのかたくりの絨毯であり、多くの皆さんがカメラに納めていました。 栗の木はここだけの品種・西明寺栗であり、やっと芽吹きだしたばかりです。栗林とかたくりの組み合わせ、なるほどなと思いました。私もカタクリの繁殖には興味があり、15年ほど前から播種をしてやっと咲き出したと思ったら、翌年は野ねずみに食われて発芽しない。ここでは、木の下にイガと一緒に栗の実がかなり落ちていたし、ネズミの穴もかなり見つけることが出来ます。 |
この広い面積が栗の実とカタクリの球根だらけならば、ネズミに食われる分なんて気にならないだろう。ネズミとカタクリ、そして栗の実とうまく共存できているなあと妙なところで感心した私でした。 足下にウスバサイシンの株を見つけました。側には立て札があり、カタクリの受粉を助けるヒメギフチョウの食草ですと書かれてあったが、肝心のヒメギフチョウは一頭も見つかられません。すでに羽化して産卵が終わったものかどうかは分かりません。 |
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鎌足地区の次は八津地区に向かいました。園内は一方通行であり、標識のある場所には案内人が居て親切にガイドしてくれています。車から見ていると良い場所があちこちに見えますが、止められないことと駐車スペースがわずかなので(4台ぐらい)、先客があり入られません。やっぱり、かなり歩くことを前提にしないと気に入った場所での撮影は出来ないようです。 最後の八津中心コースに入る。たまたまでしたが駐車するスペースがあり、ゆっくりと降りて観察することが出来ました。案内図には「人気のスポット・絨毯のように咲く様は圧巻」と書かれてあります。上に行ってみると文字通りの場所であり、そんなに広い場所でなく道路から斜面を登るだけなのです。上の方は杉林があり、伐採された部分にきれいに整備された栗林になっています。 |
カタクリ・・・ 山の斜面の落葉樹林下の日だまりで、雪解けを待ちかねたように桜より十日も早く花を咲かせるカタクリは、フクジュソウとともに春の先駆けです。しかしこの花、早春のわずか二カ月の命で枯れてしまうのです。濃い紫桃色の花はまさに春の色で、上に反巻きした花形といい、葉と花のバランスといい、ゆり科植物の仲間でも可憐なお姫様です。 (※一から育てる山野草から) 同年代の案内の方が、「カタクリは日の光がたっぷり当たらないと育たないし、肥料も必要です。ここまでくるのに40年かかりました」とさりげなく話していました。一口に40年と言いますが、本当に気の遠くなるような地域の皆さんの管理の結果だと思われます。ふと思ったことは、以前は(昔と言うことになるだろうが)ここで本物のカタクリデンプンを収穫していたのかなと言うことです。それと、名産の西明寺栗です。 昨年見た西和賀町安ヶ沢のかたくり自生地は、規模と言い広さと言い同じぐらいであったが、西木地区のカタクリは本当にすばらしいと思います。あまりのカタクリの群生の見事さに、間違っても通路から中に入って撮影するなんて思えないくらいすごかった。もちろんですが、皆さん通路にはいつくばって撮影していましたから・・・。 |
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