昨年から暖冬だったとは言え、3月に入ってからの気候が冬に逆戻りした感じになり、春の訪れが遅れていた当地方です。4月中旬に入り、やっと本来の季節に戻ったようです。私の観察エリアのカタクリも4月中旬頃から咲き始め、今を盛りと春の日差しを謳歌しています。
私のカタクリ観察エリアは北上市展勝地の山間にあり、広大な面積に点在しながらも人々の目を楽しませてくれています。一番の見所は、展勝地レストハウス向かい側にある斜面の崖です。管理され立ち入り出来ない場所ですが、道路脇のフェンス越しにカタクリの様子が楽しめます。
家の近くに群生地がある事を教えられ、先頃出かけてみました。熊野神社のカタクリは、今まで見てきた生育地とは違い、野原の平坦地に咲いていました。あえてこの場所のカタクリを撮影したのは、南向きの斜面と平坦地に咲いている逞しいカタクリだからです。
今まで観察していたエリアのカタクリは、生育地が山の斜面の北側に多く、まだ木々の葉が芽吹かない木立の中にあります。カタクリの花が咲き実がなることには、木立の間は木の葉で光が遮られ薄暗くなります。しかし、熊野神社周辺のカタクリは、南斜面とその下の平坦地の原野に咲き誇っています。
見ていて背丈が大きく、葉っぱや茎が一回り大きいことに気がつきました。正確に測定し対比したのではありませんが、とにかく逞しいのです。
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