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             翁舞・岳神楽


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翁舞のおだやかな表情に惹き付けられます。

2009年7月31日、早池峰神社例大祭宵宮で行われた神楽の奉納です。前座は(失礼な表現ですが)午後三時頃から八木巻神楽で、六演目の奉納がありました。午後六時からはメインの神楽が「岳神楽」の様であり、十演目一気に舞われました。時間にして3時間15分ほどかかっています。その後、午後九時半過ぎからは大償神楽の六演目奉納がありました。

午後三時頃から九時間近く、場所の悪いところで立ちっぱなしです。いつもは誰も居ない境内や神楽殿の周囲は、身体の置き場所がないくらいの観客でした。私も場所の確保のために午後二時頃現場に入りましたが、ほとんどの場所は指定席になっています。したがって気に入った場所は望めないので、誰も行かない場所しか空いていません。足場の悪いところで九時間以上頑張ると、身体の様子がおかしくなります。

また、撮影場所が神楽殿に向かって右側の木立の中でしたので、舞台の床面から舞を撮影することが出来ました。しかし、舞台のバックが参集殿側の指定席になりますので、カメラを持った方ががっちりと写っています。このくらい観客が多かったことをご理解下さい。別の立場からすると、私も相手から必ず写る木立の中にいたことになりお互い様になりますね。

正面で見ている方がほとんどなのですが、太鼓や鉦の方が神楽幕に向かって座っていますので、舞いの様子を撮影する絶好の場所は横の参集殿側しかありません。ある方は、午前十時頃来たのですが駄目でしたとぼやいていました。それだけ人気のある早池峰神楽宵宮奉納と言うことになります。


ここでは、初めて見た演目「翁舞(おきなまい)」を紹介いたします。16分ほどのおだやかな舞いですが、舞いの区切り等がよく理解できず、所作の違い等で選んで並べてみました。画像から言えることは、右手に扇を持ち、左手はほとんど袖の中にあります。時々両手で扇の要部分をがっちりと握りますが、また袖の中に入るようでした。


翁舞・・・

白面の翁が舞いますが、岳神楽では天児屋根命(あめのこやねのみこと)、大償神楽では天常立命(あめのとこたちのみこと)と言っています。舞が難しく、テンポがゆるやかであることなどから、現在では舞われる機会が少なくなっています。延命長寿を祈る舞であり、天の岩戸の前で天照大神(あまてらすおおみかみ)をお慰めするために舞った最高の神舞であるとも言われています。

翁舞の古い舎文(しゃもん)には、仏教に関連した言葉も入っていましたが、神仏分離令以後は消えてしまいました。
(※早池峰神楽・・神楽鑑賞ガイドから)



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