早池峰神楽の魅力に惹かれ撮影するようになったのはいつ頃からだったでしょうか・・。2005年9月のことでしたが、北上市民俗村の宵宮芸能公演として「早池峰神楽」 が演じられました。それまでの私にとって、神楽というと神話の世界になり難しく、ただ踊りを見て居るだけでは分からない。そのため、今まであまり関心を持たなかったというのが本音でした。
北上市民俗村での宵宮では、演ずる前にきちんと解説がなされ、そのことを頭に入れて見ていると、難しい神話の世界が何となく分かる様な気がしました。2005年に鑑賞した大償神楽は優雅で静かな舞とのこと。こうなると荒々しい舞と言われる岳神楽を鑑賞したくなりました。神楽がこれほど私をとりこにするとは思っていませんでした。2005年は「大償神楽」、2006年は「岳神楽」を鑑賞し撮影しましたが、ここら辺からがっちりと引き込まれたように思います。この二つの神楽を総称して早池峰神楽と呼んでいます。
それ以来、すっかりやみつきになった私です。色々な場所での催しで、早池峰神楽が舞われることを知ると 重いカメラと三脚等を背負って訪れるようになりました。しかし、開催場所によっては一切の撮影(カメラ・ビデオ)や録音が禁止されます。不満があるものの仕方ないと諦めるしかありません。
撮影を始めて五年目になりますが、そのほとんどが屋外でのイベント会場(夜神楽、例大祭)、舞初めや舞納めの場所で撮影したものから画像化しHPでまとめてあります。私のサイト「暮らしの表情・民俗芸能アラカルト」で早池峰神楽を紹介してきましたが、今回新たに「暮らしの表情」の中に「早池峰神楽アラカルト」という項目を設け、今まで紹介していた演目を整理し、幅広く紹介する事にしました。
2010年新年早々の岳神楽・舞初めで知り合った花巻の男性の方が、「この頃撮影禁止が多くなりましたね、どうやら撮影して売る方があるようで、そんなこともあり禁止されるようになったようです・・」と話しておりました。「私は貴重な郷土芸能の記録という意味で撮影していますよ・・」、
この方はビデオ撮影での事を話しておりました。
ご存知のように、舞の中に、「能」大成以前の古い民間芸能の要素を残していることから、中世芸能の香りを伝える希有な神楽として、昭和五十一年五月四日に国の重要向かい民俗文化財に指定され、平成二十一年九月三十日にユネスコ無形文化遺産に登録されました。(※頂いた神楽鑑賞ガイドより)
郷土岩手の誇る郷土芸能から日本の場へ、そして、広く世界の場へと発表の場が拡がりつつある早池峰神楽です。神楽を愛するフアンの一人として、世界の場へと大きく飛躍発展して欲しいと願う反面、これ以上撮影禁止にならないようにと願う私でもあります。
自分自身はっきりと理解できない部分が多い神楽の演目ですが、時間をかけて納得しながらページを編集する予定です。
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