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           大償神楽・狐とり


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狐とり・・・
杖をついた老人が出てきて、太鼓を叩く方(胴取り)と様々な会話のやりとりが面白いのです。面を被っての会話なのではっきりと聞き取れません。

わしゃ、きーつねとりの名人、「きつねとりのはちぞう」ってへった。狐を捕るというと様々な道具を使います。槍、鉄砲・・、鉄砲は長年使っておりましたら、先の方が少しふけてまいりました。先がふけても、当たらないと言うことは御座いません。一度ねらいをためたなら、三日でも四日でも当たるまでねらいをためます。やりも長年使っていたら、先の方が少しまくれてまいりました。

ある時、下野の国を歩いていたら、若いお女中に呼び止められました。・・・もしもし、この頃このあだりさ悪い狐が朝な夕なに出てきて、人をだまくらましてなりません。これを残らず取り残してくださるならば・・・と言われましたや。
その場所さ行って見ました。その後、お女中に化けた狐が出てきて胴取りとのやりとりがあります。・・・省略・・・

さてとわなを仕掛けるぞ・・・。これはネズミの中でも一番生きの良いネズミだ。油で炒めたもので、キツネの大好物だ。そう言って太鼓の前に吊して仕掛けます。

お囃子が入り、キツネが出てきてエサに近寄り取っていく。はじめは逃げられるが、二度目に後ろからがっちりと抱えて捕まえる。


他の団体の神楽の場面でも、必ずと言うくらい狂言の場面があります。胴取りと主人公の語らいが中心ですが、方言丸出しで語られる内容に見ている地元の方々が一緒に参加し盛り上がります。一見するとふざけているようにも見えますが、何と何と演ずる方の仕草に長年修練した技を感じます。いかに会場の皆さんの心を掴み、和やかにしていくかが大切だと思いました。

大笑いしながら見ている方々も熟年の方が多く、時には脱線して艶っぽい内容にすらなります。でも見ていて嫌らしさを感ずることなく進められる熟練の演技ですね・・。

大償神楽・狐とり 1・・・キツネとりの名人はちぞう?。 大償神楽・狐とり 2
大償神楽・狐とり 3・・・太鼓役の胴取りとはちぞうとの問答が面白いのです。胴取りの方は台本を手にしていました。 大償神楽・狐とり 4
大償神楽・狐とり 5・・・キツネが化けたお女中が出てきます。 大償神楽・狐とり 6・・・最高のエサというネズミの唐揚げです。
大償神楽・狐とり 7 大償神楽・狐とり 8・・・一度目のエサは取られてしまいます。
大償神楽・狐とり 9 大償神楽・狐とり 10・・・二回目に出てきたッキツネ。
大償神楽・狐とり 11・・・太鼓にくくられたエサをキツネが取りますが、後ろから名人がそっと寄ってきます。

大償神楽・狐とり 12・・・最後は後ろからがっちりと捕まえられて幕の中に入っていきます。